ユーカリは、コアラが食べる木として知られる、オーストラリア原産の常緑樹です。葉にはすっきりとした清涼感のある香りがあり、精油はアロマテラピーやのど飴などに使われています。丸い葉の枝は、スワッグやリースの材料としても大人気です。このページでは、ユーカリの特徴と主な種類、ハーブとしての効能と使い方、鉢植えでの育て方まで、まとめて紹介します。
| 名前・別名 | ユーカリ(Eucalyptus)/ユーカリノキ/ガムツリー(Gum tree) |
|---|---|
| 学名 | Eucalyptus spp.(ユーカリ・グロブルス:E. globulus など) |
| 分類 | フトモモ科ユーカリ属 |
| 種類 | 常緑高木 |
| 樹高 | 鉢植えで1〜3m(原産地では数十mになる種類も) |
| 原産地 | オーストラリア、タスマニア |
| 花期 | 種類により異なる(白〜クリーム色、赤など) |
| 主な精油成分 | 1,8-シネオール(グロブルスなど)、シトロネラール(レモンユーカリ) |
| 寒さの目安 | 種類により強い〜弱い |
ユーカリとは?特徴と名前の由来
ユーカリは、オーストラリアとその周辺に700種以上が自生する、フトモモ科の常緑樹です。成長がとても早く、原産地には高さ数十mにもなる大木もあります。多くの種類は、若い木のうちは丸い葉をつけ、成長すると細長い鎌のような葉に変わります。葉の表面は、白い粉をふいたような銀緑色をしているものが多く、もむとすっきりとした香りがします。
学名のEucalyptusは、ギリシャ語の「eu(よく)」と「kalyptos(覆われた)」を合わせたもので、花のつぼみが硬いふたで覆われていることに由来します。このふたが外れると、中からたくさんのおしべが広がって花が咲きます。日本には明治時代に伝わりました。ユーカリの林は、葉から出る香りの成分で遠くから青くかすんで見えることから、オーストラリアの「ブルーマウンテンズ」の名前の由来にもなっています。
ユーカリの主な種類
| 種類 | 特徴 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| ユーカリ・グロブルス | 若葉は丸く銀青色。精油の代表的な原料 | 精油、アロマ |
| ユーカリ・ラディアータ | 細長い葉。おだやかな香り | 精油、アロマ |
| ユーカリ・ポポラス | 丸いコインのような葉。比較的寒さに強い | 切り花、スワッグ、リース |
| ユーカリ・グニー | 小さな丸い葉。寒さに強く育てやすい | 庭木、鉢植え、切り花 |
| レモンユーカリ | 細長い葉にレモンの香り。寒さにやや弱い | 虫よけ、アロマ |
コアラとユーカリ
ユーカリの葉は繊維が多く栄養が少ないうえ、多くの動物にとって有害な成分を含んでいます。コアラは、長い盲腸にすむ腸内細菌の働きで、この葉を消化することができます。ただし、コアラが食べるのは、たくさんあるユーカリのうち、限られた種類だけです。

ユーカリの効能と使い方
ユーカリは、オーストラリアの先住民アボリジニの人々が、昔から葉を薬草として使ってきた植物です。精油は、伝統的に、鼻やのどがすっきりしないときや、気分をリフレッシュしたいときに使われてきました。のど飴やハーブキャンディ、湿布薬などの香りにも使われています。
スワッグ・リース
丸い葉のポポラスやグニーは、枝を束ねてスワッグやリースにすると、さわやかな香りとともに長く楽しめます。乾燥させても銀緑色が残り、ドライリーフとしても人気です。
アロマ(芳香浴)
精油をアロマディフューザーで香らせると、部屋の空気がすっきりと感じられます。枝を数本束ねてシャワーヘッドに吊るしておくと、お湯の湯気で香りが広がります。

虫よけ
レモンユーカリの香りには、虫を遠ざける働きがあるとされ、アウトドア用の虫よけ製品にも使われています。
使うときの注意
- ユーカリの葉や精油は、食べたり飲んだりしないでください。精油を誤って飲むと、重い中毒を起こすことがあります。
- 精油は、乳幼児や小さな子どもの顔の近くで使わないでください。
- 犬や猫などのペットは、ユーカリの成分で中毒を起こすことがあります。ペットのいる部屋での使用や、葉をかじらせることは避けましょう。
- 精油は原液のまま肌につけないでください。妊娠中の人も使うのを控えましょう。
ユーカリの育て方
ユーカリは日当たりが大好きで、成長がとても早い木です。地植えにすると数年で大木になることもあるので、家庭では鉢植えにして剪定で大きさを調節するのがおすすめです。寒さへの強さは種類によって違うので、育てる地域に合った種類を選びましょう。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 4月 | 5月 | 9月 | |||||||||
| 剪定 | 5月 | 6月 | 9月 | |||||||||
| 植え替え | 4月 | 5月 | ||||||||||
| 収穫(葉・枝) | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
※グニーやポポラスは比較的寒さに強く、レモンユーカリは寒さに弱めです。

苗から育てる
種は非常に細かく、育つのにも時間がかかるので、苗から育てるのが一般的です。植え付けは、暖かくなった春(4〜5月)が適期です。ユーカリは根をいじられるのを嫌うので、植え付けのときは根鉢を崩さないようにしましょう。
置き場所と土
一日中よく日の当たる、風通しのよい場所を好みます。日当たりが悪いと、ひょろひょろと間延びして弱ってしまいます。水はけのよい土で育て、鉢植えは観葉植物用の土などを使います。
水やりと肥料
鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。成長が早く水をよく吸うので、夏は水切れに注意しましょう。一方で、冬は水やりを控えめにします。肥料は、春と秋に少量与えれば十分です。
剪定
伸びすぎた枝は、5〜6月か9月ごろに剪定して、高さや形を整えます。切った枝は、スワッグやリース、ドライリーフに活用しましょう。真冬と真夏の強い剪定は、株が弱るので避けます。
植え替えと冬越し
成長が早く、鉢の中で根がいっぱいになりやすいので、2〜3年に1回、春に根鉢を崩さずにひと回り大きな鉢へ植え替えます。寒さに弱い種類は、霜や冷たい風の当たらない軒下や室内の明るい場所で冬を越させましょう。
ユーカリのよくある質問
- ユーカリはハーブですか?
- はい。葉に香りがあり、精油がアロマテラピーやのど飴などに使われる、香りのハーブです。木の大きさから、樹木のハーブとして扱われます。
- ユーカリの葉は食べられますか?
- 食べられません。人やペットにとって有害な成分を含みます。香りや見た目を楽しむ植物として使いましょう。
- 初心者に育てやすいユーカリはどれですか?
- 比較的寒さに強いグニーやポポラスが育てやすいです。鉢植えにして、剪定で大きさを調節しましょう。
- ユーカリが枯れてしまいました。
- 日当たり不足、水切れ、植え替えのときに根を傷めたことなどが主な原因です。日当たりのよい場所で育て、植え替えは根鉢を崩さずに行いましょう。































