ロケットは、イタリア語の「ルッコラ」の名前でおなじみの、ゴマのような風味とピリッとした辛みがあるアブラナ科のハーブです。サラダやピザ、パスタにたっぷり使え、種まきから1か月ほどで収穫できるので、家庭菜園でも人気です。このページでは、ロケットの特徴とセルバチコとの違い、栄養と食べ方、長く収穫するための育て方まで、まとめて紹介します。
| 名前・別名 | ロケット(Rocket)/ルッコラ(Rucola:イタリア語)/ルーコラ/キバナスズシロ |
|---|---|
| 学名 | Eruca vesicaria subsp. sativa |
| 分類 | アブラナ科キバナスズシロ属(エルカ属) |
| 種類 | 一年草 |
| 草丈 | 20〜30cm(花茎は60〜80cm) |
| 原産地 | 地中海沿岸 |
| 花期 | 4〜6月(紫の筋が入ったクリーム色の花) |
| 主な成分 | βカロテン、ビタミンC・K、カルシウム、辛み成分(グルコシノレート由来) |
| 寒さの目安 | やや強い |
ロケット(ルッコラ)とは?特徴と名前の由来
ロケットは、地中海沿岸原産のアブラナ科の一年草です。根元から、切れ込みのある長い楕円形のやわらかい葉をたくさん出します。春になると茎を伸ばし、紫色の筋が入ったクリーム色の4弁の花を咲かせ、花のあとに細長いさやができます。葉には、ゴマのような香ばしい風味と、クレソンに似たピリッとした辛みがあります。
ロケットは、古代ローマの時代からサラダの葉として食べられてきた、歴史の古い野菜です。英語の「ロケット」も、イタリア語の「ルッコラ」も、ラテン語の「eruca(キャベツの一種)」に由来します。日本では「ルッコラ」の名前で広く知られ、ベビーリーフのミックスにもよく入っています。
ルッコラとセルバチコの違い
| ルッコラ(ロケット) | セルバチコ(ワイルドルッコラ) | |
|---|---|---|
| 学名 | Eruca vesicaria subsp. sativa | Diplotaxis tenuifolia |
| 葉 | 丸みのある、やわらかい葉 | 細く深い切れ込みのある葉 |
| 味 | ゴマの風味。辛みはおだやか | 辛みと苦みが強い |
| 花 | クリーム色に紫の筋 | 黄色 |
| 種類 | 一年草 | 多年草 |

ロケットの栄養と食べ方
ロケットは、βカロテンやビタミンC・K、カルシウム、鉄などを豊富に含む、栄養たっぷりの緑の葉です。ピリッとした辛みは、ワサビや大根と同じアブラナ科の辛み成分によるものです。古代ローマでは、伝統的に食欲を高める野菜として親しまれてきました。
サラダ
やわらかい葉は、生のままサラダに使うのが一番です。生ハムやパルミジャーノ・レッジャーノ、トマト、くるみなどとよく合います。オリーブオイルとレモン汁、塩だけのシンプルなドレッシングで、葉の風味を楽しみましょう。南フランスのミックスサラダ「メスクラン」にも欠かせません。
ピザ・パスタ
焼き上がったピザの上に、生の葉をたっぷりのせます。パスタの仕上げにさっとあえたり、バジルの代わりにペーストにしたりしても楽しめます。

花と種
花も食べられ、葉と同じようにピリッとした辛みがあります。サラダに散らすと彩りになります。種は、昔はマスタードの代わりに使われていました。
おいしく食べるコツ
- 葉がしんなりしたら、冷水に数分つけるとシャキッとします。
- 若い葉ほどやわらかく、辛みもおだやかです。
- 湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。
食べるときの注意
- 料理に使う量なら心配はありません。
- 甲状腺の病気がある人は、生のものを大量に食べるのは控えてください。
- 血液を固まりにくくする薬(ワルファリンなど)を飲んでいる人は、ビタミンKを多く含むので、たくさん食べる前に医師に相談しましょう。
ロケット(ルッコラ)の育て方
ロケットは、種まきから1か月ほどで収穫でき、プランターでも簡単に育てられるハーブです。時期をずらして種をまくと、長く収穫を楽しめます。暑くなると花が咲いて葉がかたくなるので、春と秋が育てやすい季節です。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | 3月 | 4月 | 5月 | 9月 | 10月 | |||||||
| 花期 | 4月 | 5月 | 6月 | |||||||||
| 収穫(葉) | 4月 | 5月 | 6月 | 10月 | 11月 | 12月 |
※10日〜2週間おきに少しずつ種をまくと、長く収穫できます。

種まき
種まきは、春(3〜5月)か秋(9〜10月)が適期です。秋まきのほうが、花が咲きにくく、やわらかい葉を長く収穫できます。プランターや畑にすじまきし、土を薄くかけます。発芽したら、込み合ったところを間引きながら育てましょう。間引いた若葉も、ベビーリーフとして食べられます。
置き場所と土
日当たりのよい場所で育てます。強い日差しで葉がかたく苦くなる場合は、夏は半日陰に移しましょう。堆肥を混ぜた、水もちのよい肥えた土が向いています。
水やりと肥料
土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。水切れすると葉がかたく辛くなります。収穫を続ける場合は、2週間に1回ほど液体肥料を与えましょう。
収穫
草丈が15〜20cmになったら、外側の葉から摘み取って収穫します。株ごと引き抜いて収穫してもかまいません。花茎が伸びると葉がかたくなるので、葉を楽しむ場合は早めに摘み取りましょう。
病害虫
アブラナ科の植物なので、コナガやアオムシ、アブラムシ、ヨトウムシなどがつきやすいです。種まきのときから防虫ネットをかけておくと安心です。
ロケットのよくある質問
- ロケットとルッコラは同じですか?
- 同じ植物です。英語でロケット、イタリア語でルッコラと呼ばれます。和名はキバナスズシロです。
- セルバチコとの違いは?
- セルバチコはワイルドルッコラとも呼ばれる別の植物で、葉が細く切れ込みが深く、辛みと苦みが強いのが特徴です。多年草で、黄色い花を咲かせます。
- 葉が辛く、かたくなってしまいました。
- 暑さや水切れ、花が咲いたことが原因です。春か秋に育て、水を切らさないようにし、花茎は早めに摘み取りましょう。
- ロケットの花は食べられますか?
- 食べられます。葉と同じようにピリッとした辛みがあり、サラダの彩りになります。
































