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ローズマリー Rosemary ~集中力・記憶力を高めるハーブ~

【学 名】 Rosmarinus officinalis
【分 類】 シソ科マンネンロウ属
【別 名】 マンネンロウ
【種 類】 常緑小低木
【草 丈】 50cm~120cm
【原産地】 地中海沿岸
【精油成分】 カンフェン、シネオール、フラボン配糖体、ロスマリン酸
  • ローズマリー1
  • ローズマリー2
  • ローズマリー3

利用部分 葉 花 茎
利用法 ハーブティー 料理 美容健康 アロマテラピー 混植

ローズマリー投稿写真 →写真投稿はこちら

■ ローズマリーの特徴


◇集中力・記憶力を高めるハーブ
ローズマリー写真ローズマリーは集中力・記憶力を高めるハーブとしてよく知られて、花言葉も「記憶」です。

ローズマリーという名前は、ラテン語で海のしずくを意味する「ロス・マリヌス」から来ており、これはよく海岸沿岸に自生していることと花の色が青いことが由来です。英名は聖母マリアのバラということで、女性の名前にも付けられます。

地中海沿岸地方原産で、基部からよく枝分かれして高さ50~120 センチあるいはそれ以上になる常緑低木です。葉は対生して長さ1~3センチ、肉質で両縁が内曲して棒状になります。花は早春から夏に見られ、淡紫色、濃紫色、白色のものもあり、日本では不定期に咲くことが多いです。

フレッシュでもドライでも利用可能で、抗菌作用や酸化防止作用があって、食べ物のもちを良くし、肉料理をはじめさまざまな料理に広く利用できます。

お茶として使えば脳を刺激する香りに意識がはっきりして、元気を取り戻せます。また、抽出してティーは、化粧水として使うと肌を聞き閉め、殺菌して若さを取り戻すといわれます。

ローズマリー写真ローズマリーは乾燥しても香りが持続するので、刈り取った枝をそのまま部屋に吊るしたり、かごなどに入れておくだけでも消臭効果があるため、ペットのいる家庭では役に立ちます。




◇ローズマリーの歴史
ローズマリー写真ローズマリーは、紀元前4~5世紀、古代ギリシャ時代に「医学の父」と呼ばれるヒポクラテスが著した「ヒポクラテス全集」と、「植物学の父」と呼ばれるテオフラストスが著した「植物誌」のなかで、『カクリュス』という名で記されています。

紀元前1世紀、プリニウスは「博物誌」の中でラテン語のロスマリヌスで記し、「薬物誌」を著したディオスコリデスは、「ローマ人がローズマリーを使って花冠を編むこと、薬効は温める作用、乾かす作用」と記しています。

中世には、よくローズマリーの小枝を使って悪霊を追い払ったり、これを薫香として炊いたりしました。そんなことから、ローズマリーには「香木(アンサンシエ」という古いフランス名があります。


◇ローズマリーを用いた「若返りの水」
ローズマリー写真14世紀、ハンガリー王カーロイ1世の王妃エリザベートⅠ世は、70歳を過ぎるころから老齢のために健康を害していました。

ところが、僧院から献上されたローズマリーとライムをアルコールに漬けて抽出した治療水を使ったところみるみる若返って健康を取り戻し、72歳の時に20代のポーランド王子からプロポーズされました。

このエピソードから、ローズマリー水は「ハンガリー王妃の水(ハンガリアン・ウォーター)」と呼ばれ、「若返りの水」の別名を持っています。

のちに、ラベンダー、ミント、セージ、マジョラム、モッコウ、ネロリ、レモンなども加えられるようになったのですが、ローズマリーが若返りに効果を発揮することを紹介しているエピソードの1つとして知られています。



◇さまざまな病状と脱毛やフケなどの頭皮に有効
ローズマリーオイルローズマリー精油はきわめて優れた神経刺激剤で、神経の機能が減退したり停止したりするさまざまな障害に、これを使うことができます。ヒステリーとてんかんを含むその他の大半の神経障害にも使うことができます。

さらにローズマリーは、緩和な刺激作用を示す優れた強心剤で、心臓の神経障害に効き目があります。

高い血中コレステロール値が正常な値になるのを促しますので、動脈硬化症に対してもこれを使用することができます

ローズマリー写真外用すると、リウマチ痛と筋肉痛に非常に良く、通風とリウマチに全体的に有効な薬剤になります。

また、シラミと疥癬にも効果があり、また創傷用剤としても優秀です。

ローズマリー精油は、頭皮の色々な病気に使用することも、昔から行われています。これには刺激・清浄作用がありますので、脱毛やフケにとても有効です。スキンケアの方面でも、収れん性のあるトニック剤、特に香水の形でのトニック剤として利用することができます。

葉の精油主成分はカンフェン、シネオールで、ほかにボルネオール、リナロール、ベルベノール、フェノール酸、トリテルペン酸、フラボン配糖体、ロスマリン酸、サポノサイド、タンニンを含んでいます。

■ ローズマリーの育て方


ローズマリー年間表

○日当たりと水はけ良ければ簡単に育つ
ローズマリーは、日当たりと水はけさえ良ければ特に土は選ばず、多くの場所でよく育ちます。肥料は、春先に与えておけばあとはほとんど不要です。

夏の暑さや乾燥には強いのですが、枝葉が茂りすぎて下葉が枯れることがありますので、夏には収穫を兼ねて切り戻しをするとよいでしょう。鉢植えの場合は、根詰まりしやすいので鉢が小さくなったら植え替えます

挿し木は5、6月または9月ごろが適期、ほふく性の枝は地面の付いたところから発根するので、これを切って育苗します。種子からも増やせ、まき時は春か秋ですが、発芽率があまり良くないためどちらかというと挿し木の方が増やしやすいです。

ローズマリーは、木質化(もくしつか)と言って枝がだんだん木のように固くなっていきます。鉢植えの場合は、株が大きくなって鉢底から根が出てくるようになったら、大きさに合わせひとまわり大きい鉢に植え替えましょう。葉は一年中いつでも収穫できるので伸びてきたら適度に収穫、放っておくと枝がどんどん伸びてしまうので、上の方を積んで脇芽を出させ山の形ような株姿になるよう育てましょう。


☆ローズマリーの3タイプ
栽培されているローズマリーには、立性とほふく性、中間タイプと3つの系統が見られます。立生や中間タイプは鉢植え、ほふく性のものはカバープランツにしたりプランター上にするなど、栽培の際にはこうした特性を考える必要があります。

いずれも病害虫はほとんど発生しないうえ、挿し木は柔らかい枝を除けば簡単に行えます。ローズマリーは、初心者向けのハーブと言えるでしょう。


①立性
立性ローズマリー勢いよく生育するタイプで、基部から分布した枝は直生して高さ1~2メートルになり、大きくなると側枝は斜上するか垂れ下がります。葉は大きくて縁の内曲が少なく、幅広い線形になります。

トスカナ・ブルー(日本人に最も好まれる香りで、料理用として著名な品種、花色は淡紫色)、ミス・フェサップ(イギリスで古くから耐寒性のある品種として知られる)、アルプ(アメリカで最も耐寒性のあるタイプ)とがあり、日本で栽培されている多くの立性のものはこれにあたります。


②匍匐(ほふく)性
匍匐性ローズマリー若い苗は地面を張って伸び、古くなると枝は盛り上がって高さ30~50㎝になります。

匍匐性ローズマリーの葉は、強く内曲して肉質・棒状になります。

プロストラータム(花色は淡紫色)、サンタバーバラ(非常に花付き良く、四季咲き性、淡紫色)などがあります。


③中間タイプ
ウッドローズマリー(濃紫色花)、ブルーボーイ(コンパクトにまとまり、花色は淡紫色、四季咲き性)などがあります。


ローズマリーを植え付けるときは、こうした特性を考えて植え付けます。例えば、匍匐(ほふく)性のものはカバープランツにしたり鉢やプランター植えにしてもよく、立性は広い場所にゆとりを持って植えると良いです。

挿し木は5~6月か9月頃が適期で、先の方の若い枝を使いますが、中ほどのやや木質化した部分でも大丈夫です。3週間ほどで発根します。

また、匍匐性のローズマリーでしたら枝が地面に着いたところから発根しますので、これを切って育苗します。種から育てる場合は、春か秋に蒔きます。

耐寒性はありますが、東北地方以北や寒冷地では露地での冬越しがうまくいかないこともあります。露地の場合は寒風の当たらない場所に植え替えたり、枝基にワラや腐葉土を敷き詰めるマルチングをしてあげましょう。


■ 質 問 と 回 答


Q.質問 ローズマリーが枯れてきました。どうしたらいいですか?
A.回答 水やりが多すぎたり、鉢が小さすぎる可能性があります。

ローズマリーはかなり乾燥に強いので、水やりは土の表面が乾いてからにしてください。水やりが多すぎて根腐れが起きた場合、葉先から枯れてきます。

また、根詰りの場合も葉先から枯れてきます。ローズマリーは成長が早いので、鉢植えの場合は1~2年に1度は植え替えの必要があります。鉢から出してみて根っこがぐるぐる巻きになっているようなら、一回り大きい鉢に移しましょう。
なお、剪定不足で蒸れた場合は中から枯れてきます。この場合は利用も兼ねて選定してあげましょう。


Q.質問 ローズマリーの花が咲きづらいのはなぜですか?
A.回答 花が咲きづらい品種や条件があるからです。

・トスカナブルーやベネンデンブルーは花が付きやすい品種
・レックス、マリンブルーは花が付きづらい品種

・匍匐性の品種は、花を咲かせやすい
・木立性の品種は、花を咲かせづらい

・乾き気味に管理していると開花しやすい
・いつも湿ったよう管理では開花しづらい

・地植えにすると、生育が旺盛になり過ぎて花を咲かせづらくなる場合がある
・鉢植えの場合でも、鉢が大き過ぎたり窒素肥料などが過剰だと、花が咲きづらい

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