ボリジは、うつむくように咲く青い星形の花が美しいムラサキ科のハーブで、和名を「ルリジサ」といいます。その澄んだ青色は、昔の画家が聖母マリアの衣を描くときの色見本にしたことから「マドンナ・ブルー」とも呼ばれます。このページでは、ボリジの特徴、花の楽しみ方と食べるときの注意点、植え替えを嫌うボリジの育て方まで、まとめて紹介します。
| 名前・別名 | ボリジ(Borage)/ルリジサ(瑠璃苣)/ルリジシャ/スターフラワー/ビーブレッド |
|---|---|
| 学名 | Borago officinalis |
| 分類 | ムラサキ科ルリジサ属 |
| 種類 | 一年草 |
| 草丈 | 30cm〜1m |
| 原産地 | 地中海沿岸 |
| 花期 | 4〜7月(青い星形の花) |
| 寒さの目安 | 比較的強い(秋まきで冬越しできる) |
ボリジとは?特徴と名前の由来
ボリジは、地中海沿岸が原産のムラサキ科の一年草です。太く中が空洞の茎と大きな卵形の葉は、白いかたい毛でおおわれていて、さわるとざらざらします。春から初夏にかけて、5枚の花びらが星形に開いた青い花を、うつむくようにたくさん咲かせます。つぼみや咲き始めの花はピンク色で、開くにつれて鮮やかな青色に変わっていきます。
属名のBoragoは、ラテン語の「burra(かたい毛)」に由来するといわれます。古代ローマの博物学者プリニウスは、ボリジをワインに入れて飲むと気分が晴れると書き残し、ヨーロッパでは「勇気を与えるハーブ」として、戦いに向かう騎士の杯に花が浮かべられたという言い伝えもあります。花にはミツバチがたくさん集まることから、英語では「ビーブレッド(ミツバチのパン)」とも呼ばれます。
花の色が変わる
ボリジの花の青色は、アントシアニンという色素によるものです。咲き始めはピンク色で、開くと青色になります。この色素は酸性の液体に触れると赤っぽく変わる性質があるため、レモン汁などの酸性の飲み物に浮かべると、花の色がピンクっぽく変わることがあります。

ボリジの楽しみ方
ボリジは、昔から花や若い葉が料理や飲み物に使われ、伝統的に気分を明るくするハーブとして親しまれてきました。現在は主に、美しい花をエディブルフラワーとして楽しみます。種からしぼったオイル(ボリジオイル)は、サプリメントや化粧品の原料にも使われています。
花をエディブルフラワーに
青い花はほのかにきゅうりのような香りがあり、サラダに散らしたり、ケーキやデザートに飾ったりすると、とても華やかになります。卵白をぬってグラニュー糖をまぶし、乾燥させれば花の砂糖漬けにできます。製氷皿に花を入れて氷に閉じ込め、夏の飲み物に浮かべるのもおすすめです。

ハーブティー
乾燥した花を小さじ1〜2杯ポットに入れ、熱湯を約200ml注いで3〜5分蒸らします。ほのかに甘く、やさしい味わいです。ときどき少量を楽しむ程度にしましょう。
食べるときの注意
- ボリジの葉や茎には、ピロリジジンアルカロイドという、たくさんとると肝臓に負担をかける成分が含まれています。葉を大量に、続けて食べるのは避けましょう。
- 食べるのは花を少量だけにするのが安心です。
- 妊娠中・授乳中の人、肝臓に病気がある人は、口にしないでください。
- 茎や葉の毛で、肌がかゆくなることがあります。作業は手袋をしましょう。
コンパニオンプランツ
ボリジの花にはミツバチがたくさん集まるので、トマトやイチゴ、きゅうりなどのそばに植えると、受粉を助けてくれます。花が終わったあとの株は、刻んで堆肥にすると、土に栄養を返してくれます。
ボリジの育て方
ボリジは丈夫で育てやすく、一度育てるとこぼれ種で毎年同じ場所に芽を出します。ポイントは、植え替えを嫌うので種を直接まくことと、多湿を避けることです。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | 3月 | 4月 | 9月 | 10月 | ||||||||
| 花期 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | ||||||||
| 収穫(花) | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | ||||||||
| 収穫(種) | 6月 | 7月 | 8月 |
※秋まきは葉を地面に広げた姿(ロゼット)で冬を越し、春に大きく育ちます。

種まき
根がまっすぐ伸びる性質があり、植え替えを嫌うので、育てる場所に直接種をまきます。種まきは春(3〜4月)か秋(9〜10月)。種は大きめで扱いやすく、1cmほどの深さにまきます。秋にまくと、冬の間は葉を地面に放射状に広げた「ロゼット」の姿で過ごし、春には直径50cmほどの大きな株になって長く花を咲かせます。
置き場所と土
日当たりと水はけのよい場所を好みます。土質はあまり選びません。大きく広がるので、株の間は40cm以上あけましょう。
水やりと肥料
乾燥に強く、多湿にはとても弱いので、水やりは控えめにします。庭植えなら、夏に極端に乾燥したとき以外は水やりの必要はほとんどありません。肥料もほとんど必要ありません。
花の収穫と種とり
花は咲いたばかりのものを、晴れた日の午前中に摘み取ります。花が終わると種ができ、こぼれ種で翌年も芽を出します。種をとっておきたい場合は、黒く熟した種が落ちる前に集めましょう。
ボリジのよくある質問
- ボリジの花は食べられますか?
- 花はエディブルフラワーとして、サラダやデザートの飾りに少量使えます。葉には肝臓に負担をかける成分が含まれるため、大量に続けて食べるのは避けましょう。
- ボリジの花の色が変わるのはなぜですか?
- 花の色素アントシアニンによるものです。咲き始めはピンク色で、開くと青色になります。酸性の飲み物に浮かべると、ピンクっぽく変わることもあります。
- 苗を植え替えたら枯れてしまいました。
- ボリジは根がまっすぐ伸び、植え替えを嫌います。育てる場所に直接種をまくか、ポットで育てる場合は根を崩さずに小さいうちに植え付けましょう。
- ボリジの花言葉は?
- 古くから勇気を与えるハーブとされてきたことから、「勇気」「心を和ませる」などの花言葉があります。






























