アニスヒソップは、葉にアニスやリコリスのような甘い香りを持つ、北アメリカ原産のシソ科のハーブです。夏から秋にかけて長く咲く青紫の花穂には、ミツバチやチョウがたくさん集まります。このページでは、アニスヒソップの特徴と名前の由来、伝統的な効能、ハーブティーや料理での使い方、育て方まで、まとめて紹介します。
| 名前・別名 | アニスヒソップ(Anise hyssop)/ジャイアントヒソップ/アガスターシェ |
|---|---|
| 学名 | Agastache foeniculum |
| 分類 | シソ科カワミドリ属(アガスターシェ属) |
| 種類 | 多年草 |
| 草丈 | 60cm〜1m |
| 原産地 | 北アメリカ |
| 花期 | 6〜10月(青紫の花穂) |
| 香りの成分 | エストラゴール(メチルカビコール)など |
| 寒さの目安 | 強い |
アニスヒソップとは?特徴と名前の由来
アニスヒソップは、北アメリカ中北部の草原に自生する、シソ科の多年草です。四角い茎がまっすぐ伸び、ハート形でふちがギザギザした葉が向かい合って付きます。夏になると、茎の先に青紫色の小さな花がびっしりと集まった、長さ10cmほどの花穂を咲かせます。花期がとても長く、夏から秋まで次々に咲き続けます。
葉をもむと、アニスやリコリス(甘草)、フェンネルに似た甘くさわやかな香りがすることから、「アニスヒソップ」と名付けられました。ただし、アニスはセリ科、ヒソップは同じシソ科でも別の属の植物で、アニスヒソップはそのどちらとも違うハーブです。属名のAgastacheは、ギリシャ語で「たくさんの穂」を意味し、花穂の様子を表しています。
アニスヒソップの仲間
アガスターシェ属の仲間には、日本に自生するカワミドリや、オレンジやピンクの花を咲かせる園芸品種も多くあります。花壇では「アガスターシェ」の名前で売られていることもあります。

アニスヒソップの効能と使い方
アニスヒソップは、北アメリカの先住民の人々が、昔から葉をお茶にしたり、料理の甘みや香り付けに使ったりしてきたハーブです。伝統的に、のどの調子が気になるときや、かぜのひき始め、疲れたときなどにお茶として飲まれてきました。
ハーブティー
生の葉なら5〜6枚、乾燥させた葉と花なら小さじ1杯をポットに入れ、熱湯を約200ml注いで3〜5分蒸らします。ほんのりと甘い香りがあり、砂糖を入れなくても飲みやすいのが特徴です。ミントやレモンバームとブレンドするのもおすすめです。

料理・お菓子
若い葉や花は、サラダに散らして甘い香りを添えます。刻んでクッキーやマフィンの生地に混ぜたり、ゼリーやフルーツの香り付けに使ったりしても楽しめます。
ドライフラワー・蜜源植物
青紫の花穂は、乾燥させても色が残りやすく、ドライフラワーやポプリに使えます。また、花には蜜がたっぷりあり、ミツバチやチョウがたくさん集まるので、養蜂家にも大切にされてきた「蜜源植物」です。庭に植えると、花の多いにぎやかな庭になります。
使うときの注意
- 妊娠中・授乳中の人は、ハーブティーを飲むのを控えてください。
- シソ科の植物にアレルギーがある人は使わないでください。
- 香りの成分を多く含むため、大量に、長期間飲み続けるのは避けましょう。
アニスヒソップの育て方
アニスヒソップは、寒さに強く、丈夫で育てやすいハーブです。花期が長いので、花がら摘みと追肥で、夏から秋まで長く花を楽しめます。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | 3月 | 4月 | 5月 | 9月 | ||||||||
| 植え付け | 3月 | 4月 | 5月 | 10月 | ||||||||
| 花期 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | |||||||
| 挿し木 | 5月 | 6月 | 9月 | |||||||||
| 株分け | 3月 | 4月 | ||||||||||
| 収穫(葉・花) | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |

置き場所と土
日当たりのよい場所を選び、水はけのよい土に植え付けます。風通しのよい場所で育てると、病気にもなりにくくなります。
種まきと植え付け
種まきは春(3〜5月)か秋(9月)。種は細かいので、土はごく薄くかけます。苗から育てると手軽です。株の間は30〜40cmほどあけましょう。
水やりと肥料
土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。夏は乾燥させすぎないように注意しましょう。花期が長いので、生育期には緩効性の肥料を追肥します。晩秋に株のまわりを軽く耕して堆肥を施すと、翌春の芽吹きがよくなります。
花がら摘み
咲き終わった花穂を切り取ると、わき芽から新しい花穂が上がり、長く花を楽しめます。
ふやし方と株の更新
挿し木で簡単にふやせます。香りのよい株の枝を選んで挿し木しましょう。春に株分けすることもでき、こぼれ種でもふえます。株は数年で弱ってくることがあるので、挿し木で若い株を作っておくと安心です。
アニスヒソップのよくある質問
- アニスヒソップの効能は?
- 北アメリカの先住民の人々は、伝統的に、のどの調子が気になるときやかぜのひき始め、疲れたときなどにお茶として飲んできました。
- アニスやヒソップと同じ植物ですか?
- いいえ、別の植物です。アニスに似た香りがし、ヒソップに少し見た目が似ていることから、この名前が付きました。
- アニスヒソップのハーブティーはどんな味ですか?
- アニスやリコリスに似た、ほんのり甘い香りのお茶です。砂糖なしでも飲みやすい味わいです。
- 花をたくさん咲かせるには?
- 日当たりのよい場所で育て、咲き終わった花穂をこまめに切り取りましょう。花期が長いので、追肥も忘れずに。































