ハーツイーズ(三色すみれ)とは|パンジーとの違い・効能と使い方・育て方

ハーツイーズは、紫・黄色・白の3色が入った小さな花を咲かせるスミレの仲間で、和名を「サンシキスミレ(三色すみれ)」といいます。パンジーやビオラのもとになった野生のスミレで、花は食べられるエディブルフラワーとしても人気です。このページでは、ハーツイーズとはどんな花か、パンジー・ビオラとの違い、伝統的な効能と楽しみ方、育て方まで、まとめて紹介します。

利用部分花葉利用法エディブルフラワーハーブティー押し花観賞
名前・別名ハーツイーズ(Heartsease)/サンシキスミレ(三色すみれ)/ワイルドパンジー/ジョニージャンプアップ
学名Viola tricolor
分類スミレ科スミレ属
種類一年草〜短命な多年草
草丈10〜30cm
原産地ヨーロッパ〜西アジア
花期11〜5月(秋植えの場合)
寒さの目安強い(暑さに弱い)
ハーブと花のフォーラム・掲示板ハーツイーズ(三色すみれ)とは|パンジーとの違い・効能と使いの育て方で困っていることはありますか?写真を付けて気軽に質問できます。会員登録なしで書き込めます。+ 質問・写真を投稿するフォーラムを見る

ハーツイーズとは?特徴と名前の由来

ハーツイーズは、ヨーロッパから西アジアにかけての野原や畑に自生する、スミレ科の植物です。直径2cmほどの小さな花には、紫、黄色、白の3色が入り、花の中心から放射状にひげのような筋が伸びています。学名のtricolorは「3色の」という意味です。

英名の「ハーツイーズ」は「心の安らぎ」という意味で、ヨーロッパでは恋の花として、たくさんの言い伝えや詩に登場します。シェイクスピアの『夏の夜の夢』では、この花の汁をまぶたに塗ると、目覚めて最初に見た相手に恋をする「惚れ薬」として描かれています。花が人の顔のように見えることから、フランス語の「パンセ(思い)」に由来する「パンジー」の名でも呼ばれます。

パンジー・ビオラとの違い

現在、花壇で人気のパンジーやビオラは、19世紀のイギリスで、ハーツイーズなどの野生のスミレを交配して作り出された園芸品種です。ハーツイーズは、パンジーやビオラのご先祖さまにあたります。

ハーツイーズビオラパンジー
花の大きさ約2cm2〜4cm5cm以上
由来野生のスミレ交配で作られた園芸品種交配で作られた園芸品種
特徴3色の小花。こぼれ種でよくふえる小さめの花がたくさん咲く大きく華やかな花
ハーツイーズ(三色スミレ)とは?パンジー・ビオラとの違い
ハーツイーズの特徴とパンジー・ビオラとの関係(画像をクリックすると拡大します)

ハーツイーズの効能と楽しみ方

ハーツイーズは、ヨーロッパで昔から薬草として使われてきたハーブです。伝統的に、のどの調子が気になるときや、肌の調子を整えたいときに、花や葉をお茶にして使われてきました。

エディブルフラワー

小さくかわいらしい花は、サラダに散らしたり、ケーキやクッキーの飾りにしたりすると、料理がぐっと華やかになります。味はクセが少なく、ほのかな甘さがあります。

花の砂糖漬け

摘んだ花に、溶いた卵白を筆で薄くぬり、グラニュー糖をまぶして、風通しのよい場所で乾燥させると、きれいな砂糖漬けができます。お菓子の飾りにぴったりです。花を砂糖と水で煮詰めたシロップは、スミレ色の美しいソースになります。

ハーツイーズの使い方(エディブルフラワー・砂糖漬け・押し花)
ハーツイーズの楽しみ方

ハーブティー

乾燥した花と葉を小さじ1杯ほどポットに入れ、熱湯を約200ml注いで5分ほど蒸らします。

押し花

平たい花は押し花にしやすく、しおりやカード作りにも向いています。

食べるときの注意

  • 食べるのは、農薬を使っていない株の花だけにしましょう。園芸店の苗や切り花には、食用を想定していない農薬が使われていることがあります。食用として育てるなら、種から育てるか、食用の苗を選びましょう。
  • 一度にたくさん食べないようにしましょう。
  • 妊娠中・授乳中の人は、ハーブティーを飲むのを控えてください。

ハーツイーズの育て方

ハーツイーズは寒さに強く、秋に植えると冬から春まで長く花を楽しめます。一方で夏の暑さに弱いため、初夏に花が終わると株が弱っていきます。こぼれ種でもよくふえる、丈夫な花です。

ハーツイーズの栽培カレンダー
月123456789101112
種まき9月10月
植え付け10月11月
花期1月2月3月4月5月11月12月
収穫(花)1月2月3月4月5月11月12月
土肥沃普通痩せ地
日当たり日なた半日陰日陰
水やり多湿普通乾燥
寒さ耐寒半耐寒非耐寒

※暑さに弱く、夏は株が弱りやすくなります。

ハーツイーズの育て方
ハーツイーズの育て方のポイント

種まきと植え付け

種まきは秋(9〜10月)が適期です。種はとても小さいので、ポットや育苗トレイにまいて、土はごく薄くかけます。本葉が4〜5枚になったら、株の間を10〜15cmあけて植え付けます。初めての人は、苗から育てると手軽です。

置き場所と土

冬は日当たりのよい場所で育てると、たくさんの花を咲かせます。春になり暖かくなったら、半日陰でも元気に育ちます。腐葉土を混ぜた、水はけと水もちのよい土が向いています。

水やりと肥料

土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。花が長く咲くので、月に1〜2回液体肥料を与え、肥料切れしないようにしましょう。

花がら摘み

咲き終わった花をこまめに摘むと、種に栄養をとられず、次々と新しい花が咲きます。種を採りたい場合は、春の終わりに花をいくつか残しておきましょう。

ふやし方

こぼれ種でよくふえ、翌年は思いがけない場所から芽を出して花を咲かせることもあります。ジョニージャンプアップ(ひょっこり顔を出す)という別名は、この性質に由来するといわれます。

ハーツイーズのよくある質問

ハーツイーズと三色すみれは同じですか?
同じ植物です。ハーツイーズは英名で、和名はサンシキスミレ(三色すみれ)です。
パンジーとの違いは?
パンジーは、ハーツイーズなどの野生のスミレを交配して作られた園芸品種です。ハーツイーズはパンジーより花が小さく、野生に近い姿をしています。
ハーツイーズの花は食べられますか?
食べられます。サラダやお菓子の飾りに使われます。農薬を使っていない株の花を食べましょう。
夏に枯れてしまいました。
ハーツイーズは暑さに弱く、初夏に花が終わると株が弱ります。秋にまた種をまくか、こぼれ種から出た芽を育てて楽しみましょう。

関連記事

  1. ヒソップとは|効能と使い方・注意点・育て方
  2. バジルとは|何科?種類(ダークオパールなど)と効能・使い方・育て…
  3. ベルガモット(モナルダ)とは|ハーブティーの使い方と育て方・柑橘…
  4. ホップとは|木ではない?ハーブティーの効能と使い方・育て方
  5. フェンネル(ウイキョウ)とは|効能と種類・使い方・ディルとの違い…
  6. ボリジとは|青い花の効能と楽しみ方・ハーブティー・育て方
  7. ハイビスカスティーの効能と入れ方|ローゼルとは・ハイビスカスロー…
  8. フラックス(亜麻)とは|アマニ・アマニ油の効能と使い方・育て方
5 1 評価
記事の評価レート
通知
更新通知を受け取る »
guest
0 コメント
Oldest
Newest 最多投票数

ハーブの不思議な話

おすすめ記事

コンパニオンプランツ早見表|ハーブと野菜の相性一覧

コンパニオンプランツ早見表(PDF)を無料ダウンロードコンパニオンプランツとは…

バジルとは|何科?種類(ダークオパールなど)と効能・使い方・育て方

バジルは、さわやかで甘い香りの葉が、パスタやピザ、カプレーゼなどイタリア料理に欠かせないシソ科のハー…

精油を安全に使うために

天然ものだからといって、100%安全ではない精油が植物から抽出した100%天然もの…

【ハーブ7選】初心者でも育てられるハーブをランキングで紹介

育てやすいハーブとは「ハーブを育てる」と聞くと、なんだか丁寧に育てないといけないような印象を抱きま…

カモミールの効能・効果|ジャーマンとローマンの違い・ハーブティー・育て方

カモミールは、りんごのような甘い香りの白い小花を咲かせるキク科のハーブで、和名を「カミツレ」といいま…

人気記事

  1. ハーブの種類一覧|名前がわからないハーブも写真・香り・花の色から探せる図鑑
  2. 用途別 ハーブ効能一覧
  3. アロマテラピー検定 過去問題集|1級・2級を無料で解く

記事ランキング

カテゴリー

おすすめ記事

  1. ハーブと植物解剖学
PAGE TOP
0
質問やコメントをどうぞ!x