オレガノは、ピザやトマトソースでおなじみの、イタリア料理に欠かせないシソ科のハーブです。乾燥させると香りがいっそう強くなるのが特徴で、料理用のスパイスとして世界中で使われています。このページでは、オレガノの特徴とマジョラムとの違い、伝統的な効果・効能、料理やハーブティーでの使い方、栽培カレンダー付きの育て方まで、まとめて紹介します。
| 名前・別名 | オレガノ(Oregano)/ハナハッカ(花薄荷)/ワイルドマジョラム |
|---|---|
| 学名 | Origanum vulgare |
| 分類 | シソ科ハナハッカ属(オリガヌム属) |
| 種類 | 多年草 |
| 草丈 | 30〜80cm |
| 原産地 | ヨーロッパ〜中央アジア |
| 花期 | 6〜9月(ピンク〜薄紫の小花) |
| 香りの成分 | カルバクロール、チモールなど |
| 寒さの目安 | 強い |
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オレガノとは?特徴と名前の由来
オレガノは、ヨーロッパから中央アジアにかけての日当たりのよい丘や草地に自生する、シソ科の多年草です。濃い緑の卵形の葉が向かい合って付き、夏から秋にかけて、枝先にピンクや薄紫色の小さな花が房のように集まって咲きます。花にはミツバチやチョウがよく集まります。
属名のOriganumは、ギリシャ語の「oros(山)」と「ganos(喜び)」を合わせた言葉で、「山の喜び」という意味です。地中海沿岸の山々を花で彩っていたことに由来するといわれます。古代ギリシャでは幸福のシンボルとされ、結婚式で新郎新婦がオレガノの花冠をかぶったと伝えられています。
オレガノとマジョラムの違い
オレガノは、同じハナハッカ属のマジョラムとよく似ていて、「ワイルドマジョラム」とも呼ばれます。マジョラムは甘くやさしい香りで寒さにやや弱いのに対し、オレガノは香りが強くほろ苦く、寒さに強いのが違いです。
オレガノの仲間
オレガノの仲間には、料理用のほかに観賞用の品種もたくさんあります。料理用としては、香りの強いグリークオレガノが人気です。黄緑色の葉のゴールデンオレガノは花壇の彩りに、苞(ほう)が美しいケントビューティーなどの「花オレガノ」は観賞用として育てられます。料理に使うなら、料理用の品種を選びましょう。

オレガノの効果・効能と使い方
オレガノは、古代ギリシャやエジプトの時代から使われてきたハーブです。ヨーロッパでは伝統的に、食後に胃の調子を整えたいときや、のどの調子が気になるときにお茶として飲まれてきました。香り成分のカルバクロールやチモールには、細菌の増殖をおさえる働きがあるとされ、昔から肉料理の保存や香り付けにも使われてきました。
料理
オレガノはトマトやチーズとの相性が抜群で、ピザやトマトソースのパスタ、ラザニアには欠かせません。メキシコ料理のチリコンカンやタコス、ギリシャ風サラダ、肉や魚のグリル、オムレツなどにもよく合います。生の葉は青くささがあるので、乾燥させたものを使うのが一般的です。乾燥させると青くささが消え、香りがいっそう強くなります。

乾燥オレガノの作り方
花が咲き始めたころ、枝の根元から切り取って束ね、風通しのよい日陰に吊るして乾燥させます。カラカラに乾いたら、葉と花をしごいて取り、枝やごみを取り除いて密閉容器で保存しましょう。
ハーブティー
乾燥した葉を小さじ1杯ほどポットに入れ、熱湯を約200ml注いで3〜5分蒸らします。ほろ苦くスパイシーな味わいなので、はちみつを加えたり、ミントとブレンドしたりすると飲みやすくなります。
ドライフラワー・リース
花の時期には、摘んだ花でリースやブーケを作っても楽しめます。乾燥させても色と香りが残ります。
使うときの注意
- 妊娠中の人は、料理に使う程度にとどめ、ハーブティーを大量に飲むのは控えてください。
- シソ科の植物にアレルギーがある人は使わないでください。
- オレガノの精油は刺激がとても強いので、肌に直接つけたり、飲んだりしないでください。
オレガノの育て方
オレガノは寒さに強く、とても丈夫で育てやすいハーブです。一度植えると、数年で大きな株に広がります。ポイントは、日当たりと水はけ、そして梅雨前の切り戻しです。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | 3月 | 4月 | 5月 | 9月 | 10月 | |||||||
| 植え付け | 3月 | 4月 | 5月 | 9月 | 10月 | |||||||
| 花期 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | ||||||||
| 挿し木 | 5月 | 6月 | 9月 | |||||||||
| 株分け | 3月 | 10月 | ||||||||||
| 収穫(葉) | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |
※種から育てた場合、花が咲くのは2年目からです。

置き場所と土
日当たりと水はけのよい場所を好みます。植え付ける場所には、堆肥や腐葉土を混ぜておきましょう。数年たつと横に大きく広がるので、余裕をもって植えます。
種まきと植え付け
種まきは春(3〜5月)か秋(9〜10月)。種は細かいので、土はごく薄くかけます。花が咲くのは2年目からなので、1年目は株を育てることを優先し、収穫は枝を間引く程度にしましょう。苗から育てると手軽です。
水やりと肥料
乾燥に強いので、土の表面が乾いてから水を与えます。多湿は苦手なので、水のやりすぎに注意しましょう。肥料は春に少量与える程度で十分です。
収穫と切り戻し
保存用の葉は、花が咲き始めたころに枝の根元から切り取って収穫します。オレガノは回復力が強く、切っても次々に新しい芽を出します。梅雨前に全体を切り戻すと、蒸れを防げます。
ふやし方
種まきから3年目ごろには大きな株になるので、芽が動き出す前の3月ごろに株分けをします。掘り上げた株を2〜3芽ずつに分けて植え直しましょう。挿し木なら、若い枝を8〜10cmほど切り、下の葉を取ってコップの水で水揚げしてから、赤玉土などに挿します。こぼれ種でもよくふえます。
オレガノのよくある質問
- オレガノにはどんな効果がありますか?
- ヨーロッパでは伝統的に、食後に胃の調子を整えたいときや、のどの調子が気になるときにお茶として飲まれてきました。料理では、肉の臭み消しや香り付けに使われます。
- オレガノとマジョラムの違いは?
- 同じ仲間ですが、オレガノは香りが強くほろ苦く、寒さに強いハーブです。マジョラムは甘くやさしい香りで、寒さにやや弱いハーブです。
- 生のオレガノと乾燥オレガノ、どちらがいいですか?
- オレガノは乾燥させると青くささが消えて香りが強くなるので、料理には乾燥させたものがよく使われます。
- 1年目に花が咲きません。
- 種から育てたオレガノは、花が咲くのが2年目からです。1年目は株を育てることを優先しましょう。
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