キャラウェイは、種(キャラウェイシード)をスパイスとして使うセリ科のハーブです。さわやかで少し甘い香りが特徴で、ドイツのライ麦パンやザワークラウト(キャベツの漬物)には欠かせません。このページでは、キャラウェイとはどんなハーブか、クミンやフェンネルとの違い、種・葉・根の使い方、2年目に種がとれる育て方まで、まとめて紹介します。
| 名前・別名 | キャラウェイ(Caraway)/ヒメウイキョウ(姫茴香) |
|---|---|
| 学名 | Carum carvi |
| 分類 | セリ科ヒメウイキョウ属(カルム属) |
| 種類 | 二年草 |
| 草丈 | 30〜80cm |
| 原産地 | ヨーロッパ〜西アジア |
| 花期 | 2年目の5〜6月(白い小花) |
| 香りの成分 | カルボン、リモネン |
キャラウェイとは?特徴と名前の由来
キャラウェイは、ヨーロッパから西アジアにかけての草地に自生する、セリ科の二年草です。にんじんの葉に似た、細かく裂けた羽のような葉を持ち、2年目の初夏に、白やうすいピンクの小さな花を傘のように広げて咲かせます。花のあとにできる実(種)は、長さ4〜7mmほどの細長い三日月形で、濃い茶色の地に白っぽいすじが入っています。
キャラウェイは、最も古くから使われてきたスパイスのひとつです。スイスの石器時代の遺跡や古代エジプトの墓からも種が見つかっています。名前は、アラビア語の「カラウィーヤ」がなまったものといわれます。和名の「ヒメウイキョウ」は、ウイキョウ(フェンネル)に似た小さな植物という意味です。
クミン・フェンネルとの違い
キャラウェイシードは、同じセリ科のクミンやフェンネルの種とよく似ていて、間違えられることがあります。見た目と香りで見分けましょう。
| キャラウェイ | クミン | フェンネル | |
|---|---|---|---|
| 種の形・色 | 細長い三日月形、濃い茶色 | やや太くまっすぐ、灰色がかった茶色 | 太めで黄緑色 |
| 香り | さわやかで少し甘い | カレーのような強くスパイシーな香り | 甘い香り(アニスに似る) |
| よく使う料理 | ライ麦パン、ザワークラウト、チーズ | カレー、中東・インド料理 | 魚料理、お菓子、カレー |

キャラウェイの効能と使い方
キャラウェイシードは、昔から消化を助け、お腹の張りをやわらげるハーブとして使われてきました。ヨーロッパでは、キャベツや豆など、お腹にガスがたまりやすい料理によく合わせられます。食後に種を数粒かむと、口の中がさっぱりし、ニンニクなどのにおい消しにもなるといわれます。
種(キャラウェイシード)
キャラウェイシードは、ドイツや北欧、東ヨーロッパの料理に欠かせないスパイスです。ライ麦パンやクッキー、ケーキに粒のまま練り込むと、かんだときにさわやかな香りが広がります。キャベツを発酵させたドイツの漬物「ザワークラウト」、じゃがいも料理、ゴーダなどのチーズ、ソーセージやスープにもよく使われます。香りを引き出すには、使う直前にフライパンで軽く炒るか、指でつぶしてから加えましょう。

葉と根
やわらかい若葉は、ディルに似たやさしい香りがあり、刻んでサラダやスープに加えます。間引いた苗もそのまま料理に使えます。根はにんじんに似た形で、ゆでて野菜のように食べられます。
使うときの注意
- セリ科の植物にアレルギーがある人は使わないでください。
- 妊娠中の人は、料理に使う量を超えて大量にとるのは控えてください。
キャラウェイの育て方
キャラウェイは二年草で、1年目は葉を茂らせて冬を越し、2年目の初夏に花が咲いて種がとれます。ポイントは、植え替えを嫌うので種を直接まくことと、根が深く伸びるので深い土を用意することです。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | 4月 | 5月 | 9月 | 10月 | ||||||||
| 花期 | 5月 | 6月 | ||||||||||
| 収穫(葉) | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | |||||
| 収穫(種) | 7月 | 8月 | ||||||||||
| 収穫(根) | 9月 | 10月 |
※花と種は2年目。1年目は葉を収穫します。

置き場所と土
日当たりのよい場所から、明るい半日陰までよく育ちます。水はけがよく、腐葉土などの有機質を含んだ栄養豊かな土を好みます。根が地中深くまで伸びるので、庭植えでは深く耕し、鉢植えでは深さのある鉢を使いましょう。
種まき
根がまっすぐ伸びる「直根性」で、植え替えを嫌います。春(4〜5月)か秋(9〜10月)に、育てる場所に直接種をまき、薄く土をかけます。発芽までは土を乾かさないようにしましょう。
間引きと水やり・肥料
芽が出たら、生育に合わせて何度か間引き、最終的に株の間を30〜40cmにします。間引いた苗はサラダやスープに使えます。水は土の表面が乾いたらたっぷり与えます。植え付け時に元肥を入れ、春に追肥をしましょう。
冬越しと種の収穫
寒さに強く、1年目の株はそのまま屋外で冬を越します。2年目の初夏に花が咲き、7〜8月ごろに種が茶色く色づいてきたら収穫どきです。種は熟すとこぼれやすいので、色づき始めたら花茎ごと切り取り、紙袋に入れて逆さに吊るして乾燥させます。乾いたら袋の中でもみほぐして種を取り出し、ごみを取り除いて密閉容器で保存しましょう。種がとれた株は枯れますが、とった種をまけば翌年もまた楽しめます。
キャラウェイのよくある質問
- キャラウェイとはどんなスパイスですか?
- セリ科のハーブ、キャラウェイの種(キャラウェイシード)です。さわやかで少し甘い香りがあり、ライ麦パンやザワークラウト、チーズ、じゃがいも料理などに使われます。
- キャラウェイとクミンは同じですか?
- 別の植物です。種の形が似ていますが、キャラウェイは細長い三日月形で甘くさわやかな香り、クミンはまっすぐで、カレーのような強い香りがあります。
- 1年目に花が咲きません。
- キャラウェイは二年草なので、花が咲くのは2年目の初夏です。1年目は葉を育てて冬を越させましょう。
- 種はいつ収穫しますか?
- 2年目の夏、種が茶色く色づき始めたら花茎ごと切り取り、紙袋の中で乾燥させて取り出します。































