シソ(紫蘇)は、刺身のつまや薬味でおなじみの、日本を代表するハーブです。さわやかな香りの青ジソ(大葉)と、梅干しの色付けに使う赤ジソがあり、葉だけでなく芽や花穂、実まで、まるごと料理に使えます。このページでは、シソの種類、伝統的な効能、薬味や赤ジソジュースなどの使い方、摘むほど収穫が増える育て方まで、まとめて紹介します。
| 名前・別名 | シソ(紫蘇)/大葉(オオバ、青ジソ)/ペリラ(Perilla) |
|---|---|
| 学名 | Perilla frutescens var. crispa |
| 分類 | シソ科シソ属 |
| 種類 | 一年草 |
| 草丈 | 60cm〜1m |
| 原産地 | 中国〜ヒマラヤ、東南アジア |
| 花期 | 8〜10月(白〜淡い紫の小花) |
| 香りの成分 | ペリルアルデヒドなど |
| 主な栄養 | βカロテン、ビタミンK、カルシウム、カリウムなど |
シソとは?特徴と種類
シソは、中国からヒマラヤにかけてが原産の、シソ科の一年草です。日本には古くに伝わり、平安時代の『延喜式』にもシソが栽培されていたという記録が残っています。四角い茎に、ふちがギザギザした卵形の葉が向かい合って付き、葉をもむと独特のさわやかな香りがします。この香りのもとは「ペリルアルデヒド」という成分です。
名前の由来には、昔、食あたりで死にかけた若者が、紫色の草を煎じて飲んで元気を取り戻したことから、「紫の蘇(よみがえる)草」で「紫蘇」と名付けられたという言い伝えがあります。
青ジソと赤ジソ
| 青ジソ(大葉) | 赤ジソ | |
|---|---|---|
| 葉の色 | 緑 | 赤紫(アントシアニンを含む) |
| 主な使い方 | 刺身のつま、薬味、天ぷら、パスタ | 梅干しや柴漬けの色付け、シソジュース、ゆかり |
| 出回る時期 | 一年中(ハウス栽培) | 初夏(6〜7月)が中心 |
このほか、葉が縮れた「チリメンジソ」、葉の表が緑で裏が赤紫の「カタメンジソ」などもあります。また、同じシソ属の「エゴマ」は、葉を韓国料理に使い、種からえごま油をとる、シソのごく近い仲間です。

シソの効能と使い方
シソは、βカロテンやビタミンK、カルシウムなどを多く含む、栄養豊かな野菜でもあります。刺身のつまに添えられるのは、香りで生ものを食べやすくし、食欲を引き立てるためといわれます。漢方では、葉を「紫蘇葉(しそよう)」、種を「紫蘇子(しそし)」と呼び、伝統的にかぜのひき始めや、胃腸の調子を整えたいときに使われてきました。
青ジソの使い方
刺身や冷ややっこ、そうめんの薬味、天ぷら、肉巻き、和風パスタ、餃子の具など、和食から洋食まで幅広く使えます。バジルの代わりに、オリーブオイルや松の実と合わせて「シソのジェノベーゼ風ソース」にするのもおすすめです。
赤ジソジュースの作り方
赤ジソジュース(約1L分の目安)
- 赤ジソの葉200gほどを洗い、水1Lで5分ほど煮出す
- 葉を取り出し、砂糖200〜300gを溶かす
- 火を止めて酢またはクエン酸を加えると、鮮やかな赤色に変わる
- 冷まして保存容器に入れ、水や炭酸水で割って飲む
酢を加えると色が変わるのは、赤ジソに含まれる色素アントシアニンが、酸性で赤くなる性質を持っているためです。

穂ジソ・実ジソ
花が咲き始めた花穂は「穂ジソ」として刺身のつまに、花が終わったあとの若い実は「実ジソ」として佃煮やしょうゆ漬けにします。芽ジソも、刺身のつまとして使われます。
保存方法
青ジソの葉は乾燥に弱いので、軸の先を湿らせたキッチンペーパーで包み、保存容器に立てて冷蔵庫に入れると長持ちします。
食べるときの注意
- シソ科の植物にアレルギーがある人は注意してください。
- ビタミンKを多く含むため、血液を固まりにくくする薬(ワルファリン)を飲んでいる人は、たくさん食べる前に医師に相談してください。
シソの育て方
シソは、暖かくなってから種をまく一年草です。摘心をすると、わき芽がどんどん伸びて、夏の間たくさんの葉を収穫できます。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | 4月 | 5月 | ||||||||||
| 植え付け | 5月 | 6月 | ||||||||||
| 花期 | 8月 | 9月 | 10月 | |||||||||
| 収穫(葉) | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | |||||||
| 収穫(花穂・実) | 9月 | 10月 |
※こぼれ種で翌年も芽を出します。

種まき
霜の心配がなくなり、暖かくなった4〜5月に種をまきます。種の皮がかたく発芽しにくいので、一晩水につけてからまきましょう。シソの種は光を好むので、土はかけないか、ごく薄くかける程度にします。発芽までは土を乾かさないようにします。苗から育てると手軽です。
置き場所と土
日当たりのよい場所から明るい半日陰まで育ちます。真夏の強い日差しが当たり続けると葉がかたくなるので、やわらかい葉を収穫したいなら、半日陰がおすすめです。有機質の多い、水もちのよい土を好みます。
間引きと植え付け
本葉が2〜4枚になったら間引き、6〜8枚になったら株の間を30cmほどあけて植え付けます。
水やりと肥料
乾燥すると葉がかたくなるので、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。夏は水切れに注意しましょう。葉を次々に収穫するので、月に1〜2回追肥をします。
摘心と収穫
本葉が10枚ほどになったら、茎の先端を摘み取る「摘心」をしましょう。わき芽が伸びて枝数が増え、こんもりと茂って収穫量が多くなります。その後も、葉は下から必要な分ずつ摘んで使います。秋に花穂が出てきたら穂ジソとして、花が終わったら実ジソとして収穫できます。
青ジソと赤ジソは離して育てる
青ジソと赤ジソを近くで育てると交雑して、色や香りの特徴が失われた種ができてしまいます。種をとって翌年も育てたい場合は、離して育てましょう。こぼれ種でも翌年よく芽を出します。
シソのよくある質問
- シソはハーブですか?
- シソは、香りを料理や暮らしに生かす、日本を代表するハーブです。英語でも「Shiso」や「Perilla」の名前で知られています。
- 大葉とシソは違うものですか?
- 大葉は青ジソの葉のことで、主に流通上の呼び名です。同じ植物です。
- シソの種がなかなか発芽しません。
- 種の皮がかたいので、一晩水につけてからまきましょう。光を好むので、土はほとんどかけないようにします。
- 葉がかたくなってしまいます。
- 強い日差しや水切れが原因です。夏は半日陰で育て、土が乾いたらたっぷり水を与えましょう。
このハーブの栽培・活用ガイド
育てている株の様子や季節に合わせて、確認することを案内します。

































