レモングラスは、ススキのような細長い葉から、さわやかなレモンの香りがするイネ科のハーブです。ハーブティーやタイ料理のトムヤムクンに欠かせない香りで、精油はアロマや虫よけにも使われます。このページでは、レモングラスの特徴と香りの成分、ハーブティーや料理での使い方と伝統的な効能、冬越しのポイントを含めた育て方まで、まとめて紹介します。
| 名前・別名 | レモングラス(Lemongrass)/レモンガヤ/ウエストインディアンレモングラス |
|---|---|
| 学名 | Cymbopogon citratus |
| 分類 | イネ科オガルカヤ属(シンボポゴン属) |
| 種類 | 多年草 |
| 草丈 | 80〜150cm |
| 原産地 | 熱帯アジア(インド、スリランカ、マレー半島など) |
| 花期 | 日本ではほとんど咲かない |
| 主な精油成分 | シトラール(ゲラニアール、ネラール)、ミルセン |
| 寒さの目安 | 弱い(霜で枯れる) |
レモングラスとは?特徴と香りの成分
レモングラスは、熱帯アジア原産のイネ科の多年草です。株元から細長い葉を噴水のように伸ばし、夏には高さ1m以上の大きな株になります。葉は硬く、ふちがざらざらしていて、さわると手を切りやすいので注意しましょう。熱帯の植物なので、日本ではほとんど花を咲かせません。
葉や茎をもむと、レモンにそっくりの香りがします。これは、レモンの皮にも含まれる「シトラール」という香りの成分を多く含むためです。レモングラスの精油は、シトラールの原料としても使われています。
レモングラスの仲間
| 種類 | 特徴 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| レモングラス(ウエストインディアン) | 一般的なレモングラス。株元が太く、料理向き | 料理、ハーブティー |
| イーストインディアンレモングラス | 香りが強く、精油の原料に多い | 精油 |
| シトロネラグラス | レモングラスに似た近縁種。虫よけの香り | 虫よけ、精油 |
| パルマローザ | バラに似た香りの近縁種 | 精油 |

レモングラスの効能と使い方
レモングラスは、インドの伝統医学アーユルヴェーダや東南アジアの民間療法で、昔から使われてきたハーブです。伝統的に、食後に胃の調子を整えたいときや、かぜのひきはじめ、気分をすっきりさせたいときに、お茶にして飲まれてきました。
ハーブティー
刻んだ生の葉なら大さじ1、乾燥した葉なら小さじ1〜2をポットに入れ、熱湯を約200ml注いで5分ほど蒸らします。レモンのようにさわやかで、酸味のない飲みやすいお茶です。ペパーミントやレモンバーム、紅茶とのブレンドもおすすめです。
タイ料理・エスニック料理
料理には、株元の白っぽい茎の部分を使います。かたい外皮をむき、包丁の背でたたいて香りを出してから、トムヤムクンやグリーンカレーなどのスープや煮込みに入れます。細かく刻めば、炒め物やつくね、マリネにも使えます。茎は食べるとかたいので、スープでは取り出すのが一般的です。

アロマ・虫よけ
レモングラスの精油は、すっきりとした香りで、アロマテラピーやせっけん、虫よけ製品などに使われています。東南アジアでは、暑い時期に束ねた葉を部屋に吊るし、涼しげな香りを楽しむこともあります。
保存のコツ
- 葉は刻んで風通しのよい日陰で乾燥させ、密閉容器で保存します。
- 料理用の茎は、刻んで冷凍しておくと香りが長持ちします。
使うときの注意
- 妊娠中の人は、ハーブティーや精油を使うのを控えてください。
- 精油は肌への刺激が強いので、原液のまま肌につけないでください。
- 葉のふちで手を切りやすいので、収穫のときは手袋をしましょう。
レモングラスの育て方
レモングラスは、暑さに強く、夏にはぐんぐん育つ丈夫なハーブです。ただし、寒さに弱いので、日本では冬越しの準備が育て方のポイントになります。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 5月 | 6月 | ||||||||||
| 収穫(葉・茎) | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | |||||||
| 株分け | 5月 | 6月 | ||||||||||
| 鉢上げ | 10月 | 11月 |
※霜の降りる地域では、秋に鉢上げして室内で冬を越させます。

植え付け
日本では種が手に入りにくく、発芽もしにくいので、苗から育てるのが一般的です。植え付けは、十分に暖かくなった5〜6月が適期です。大きな株になるので、鉢植えは10号以上の大きな鉢を使いましょう。
置き場所と土
日当たりのよい場所を好みます。土質はあまり選びませんが、水はけと水もちのよい、肥えた土でよく育ちます。
水やりと肥料
生育期の夏は水をよく吸うので、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。成長が早いので、春から夏は月に1〜2回肥料を与えます。
収穫
株が大きくなったら、夏から秋にかけて何度でも収穫できます。葉は株元から10cmほど残して刈り取ります。料理用の茎は、外側の太い茎を株元から切り取りましょう。
冬越し
霜に当たると枯れてしまうので、霜が降りる前の10〜11月に、葉を20〜30cmほどに短く刈り込んで鉢上げし、5℃以上を保てる明るい室内で冬を越させます。冬の間は水やりを控えめにしましょう。暖かい地域では、株元をワラなどで厚くおおえば、屋外で冬を越せることもあります。
ふやし方
春に株分けしてふやします。市販の料理用のレモングラス(根元つきのもの)を水に挿しておくと、根が出て育てられることもあります。
レモングラスのよくある質問
- レモングラスはどんな香りですか?
- レモンにそっくりのさわやかな香りです。レモンの皮にも含まれるシトラールという成分によるものです。
- レモングラスの効能は?
- アーユルヴェーダや東南アジアの民間療法で、伝統的に食後に胃の調子を整えたいときや、気分をすっきりさせたいときに使われてきました。
- 料理にはどこを使いますか?
- 株元の白っぽい茎の部分を使います。たたいて香りを出してから、スープや煮込みに入れましょう。
- 冬に枯れてしまいました。
- レモングラスは寒さに弱く、霜に当たると枯れます。霜の前に鉢上げして、明るい室内で冬を越させましょう。
このハーブの栽培・活用ガイド
育てている株の様子や季節に合わせて、確認することを案内します。































