レッドクローバーは、丸い赤紫色の花を咲かせるマメ科のハーブで、和名を「アカツメクサ」といいます。日本でも道ばたや野原でよく見かけますが、ヨーロッパでは昔から花をハーブティーにして飲んできました。ミツバチが集まる蜜源植物や、土を肥やす緑肥としても役立ちます。このページでは、レッドクローバーの特徴とシロツメクサとの違い、伝統的な効能とハーブティーの注意点、育て方まで、まとめて紹介します。
| 名前・別名 | レッドクローバー(Red clover)/アカツメクサ(赤詰草)/ムラサキツメクサ |
|---|---|
| 学名 | Trifolium pratense |
| 分類 | マメ科シャジクソウ属 |
| 種類 | 多年草 |
| 草丈 | 30〜60cm |
| 原産地 | ヨーロッパ〜西アジア |
| 花期 | 5〜9月(赤紫色) |
| 主な成分 | イソフラボン(ビオカニンA、ホルモノネチンなど)、フラボノイド |
| 寒さの目安 | 強い |
レッドクローバーとは?特徴と名前の由来
レッドクローバーは、ヨーロッパから西アジア原産の、マメ科の多年草です。三つ葉の葉には、白いV字の模様が入ることが多く、茎は立ち上がって高さ30〜60cmになります。春から夏にかけて、小さな花がたくさん集まった、直径2〜3cmの丸い赤紫色の花を咲かせます。花の奥には蜜があり、ミツバチやマルハナバチがよく集まります。
日本には明治時代に牧草として導入され、今では全国の道ばたや野原に広がっています。「ツメクサ(詰草)」の名前は、江戸時代にオランダから運ばれたガラス器の箱に、乾燥したシロツメクサが緩衝材として詰められていたことに由来します。同じ仲間で赤い花をつけることから、アカツメクサと呼ばれるようになりました。
シロツメクサとの違い
| レッドクローバー(アカツメクサ) | ホワイトクローバー(シロツメクサ) | |
|---|---|---|
| 学名 | Trifolium pratense | Trifolium repens |
| 花 | 赤紫色。花の下に葉がつく | 白色。花茎の先に花だけがつく |
| 茎 | 立ち上がる | 地面をはう |
| 草丈 | 30〜60cm | 10〜20cm |

レッドクローバーの効能と使い方
レッドクローバーの花は、ヨーロッパや北アメリカで昔から民間薬として使われてきました。伝統的に、肌の調子を整えたいときや、せきが気になるとき、女性の体調管理に、お茶にして飲まれてきました。花には、大豆にも含まれる「イソフラボン」の仲間が含まれていて、女性ホルモンに似た働きがあるといわれます。
ハーブティー
乾燥した花を小さじ2杯ほどポットに入れ、熱湯を約200ml注いで5〜10分蒸らします。ほんのり甘く、くせのないやさしい味わいのお茶です。はちみつを加えると飲みやすくなります。
エディブルフラワー
花をほぐして、小さな花びらをサラダに散らすと、ほのかな甘みと彩りが加わります。

緑肥・蜜源植物
マメ科のレッドクローバーは、根に「根粒菌」という菌が共生し、空気中の窒素を取り込んで土を肥やします。畑の休閑期にまいて、花が咲いたころに土にすき込むと、緑肥として役立ちます。花にはミツバチがよく集まるので、蜜源植物として果樹や野菜の近くに植えると、受粉を助けてくれます。
使うときの注意
- 妊娠中・授乳中の人は、ハーブティーやサプリメントを控えてください。
- 乳がんや子宮の病気など、女性ホルモンに関わる病気がある人、ホルモン剤を使っている人は、使わないでください。
- 血液を固まりにくくする薬を飲んでいる人や、手術の予定がある人は、医師に相談してください。
- 道ばたや公園の花は、排気ガスや除草剤のおそれがあるので、摘んで使わないようにしましょう。
レッドクローバーの育て方
レッドクローバーは、寒さに強く、特別な手入れをしなくてもよく育つ丈夫なハーブです。マメ科なので肥料はほとんど必要ありません。日当たりと水はけのよい場所で育てましょう。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | 3月 | 4月 | 9月 | 10月 | ||||||||
| 花期 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | |||||||
| 収穫(花) | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | |||||||
| 刈り込み | 6月 | 7月 |
※夏の高温多湿で弱ることがあるので、茂りすぎたら刈り込んで風通しをよくします。

種まき
種まきは、春(3〜4月)か秋(9〜10月)が適期です。種は小さいので、ばらまきしてごく薄く土をかけます。秋まきのほうが株が大きく育ち、翌春にたくさんの花を咲かせます。
置き場所と土
日当たりのよい場所を好みます。水はけのよい土であれば、土質はあまり選びません。
水やりと肥料
庭植えは、根付いたあとはほとんど水やりはいりません。鉢植えは、土の表面が乾いたら水を与えます。根粒菌が養分をつくるので、肥料はほとんど必要ありません。
花の収穫
ハーブティーに使う花は、咲きそろったばかりの、色の鮮やかな花を摘み取ります。ざるに広げて風通しのよい日陰で乾燥させ、密閉容器で保存しましょう。茶色くなった花は使いません。咲き終わった花を摘むと、次々と新しい花が咲きます。
夏の管理とふやし方
夏の高温多湿で蒸れると弱ることがあるので、茂りすぎたら刈り込んで風通しをよくしましょう。こぼれ種でもよく増えます。
レッドクローバーのよくある質問
- レッドクローバーとアカツメクサは同じですか?
- 同じ植物です。レッドクローバーは英名、アカツメクサは和名で、ムラサキツメクサとも呼ばれます。
- レッドクローバーティーの効能は?
- ヨーロッパや北アメリカで伝統的に、肌の調子を整えたいときや、女性の体調管理に飲まれてきました。女性ホルモンに似た働きのあるイソフラボンを含むので、妊娠中の人などは控えましょう。
- 道ばたのアカツメクサを摘んでお茶にしてもいいですか?
- 道ばたや公園の花は、排気ガスや除草剤のおそれがあるので避けましょう。自分で育てた株の花を使うのが安心です。
- 緑肥として使うには?
- 畑の休閑期に種をまき、花が咲いたころに刈り取って土にすき込みます。根粒菌が取り込んだ窒素が土を肥やします。
































