ハーブの種子まき

種まきは、①すじまき、②バラまき、③点まきの3種類

主な栽培の流れ

種まきハーブの種は小さく初心者には育てづらいので、基本的に苗から育てた方が良いのです。しかし、生育の早いハーブや移植を好まないハーブの場合は、苗からではなく種を直まきしてハーブを育てた方が良い場合もあります

ジャーマンカモミールやタイム、バジル、ボリジ、サンフラワー、シソなどは種から育てやすいのですが、ラベンダーやローズマリー、ミント、ゼラニウムあたりは種からですと手間がかかるため、苗や挿し木で増やした方が良いでしょう。

畑と種まき種まきには、土に種を適当にまけばよいというものではありません。種まきの方法には、①すじまき②バラまき③点まきの3種類があって、適確に選択しないと発芽しにくくなります。さらに、生育した株よりも、さらに保水性、通気性、排水性に気を付けてあげなくてはなりません。

まず、種をまく前の土の表面は平らにしておきます。場所によって種の埋まる深さが異なったり、水が貯まったりしてしまうとうまく発芽しない原因となるからです。

植木鉢にまく場合、一般的には赤玉土7、腐葉土3の土が良いと言われています。赤玉土は、通気性、排水性、保肥力に優れていて、腐葉土には保水性、保肥性を高める効果があります。植物の種子は病原菌に対する抵抗力がないので、清潔な土にまいてあげましょう。

種をまく時期ですが、ほとんどのハーブは春まきに適しています。地域によって若干異なりますが、大体2~4月にまく感じになります。春まきは発芽しやすく管理も楽なのですが、例外として、カモミールやコリアンダーは彼岸前にまき(秋まき)、しっかり苗を育てて越冬させることで、春に一気に生育させた方が効率的です。

ポイント

種まき方法は、①すじまき、②バラまき、③点まきの3つ
まく前に土のセッティングを終わらせてしておく
春まきと秋まきを使い分ける

①すじまき

板などを使って、溝を作っておくとよいでしょう。種子と種子が重なり合わないように注意し、溝を作ったときにあふれた土をその上にかぶせます。



②バラまき

ふたつ折にした紙に種子をのせてばらまくと、うまくまけます。
細かい土を混ぜてまくと、種子が重なりません。発芽後、込み合ってきたら間引きます。


③点まき
一か所に数粒の種をまきます。その際発芽したときのことを考え、種子の感覚を広く取ることが大切。成長した姿をイメージするとわかりやすいでしょう。


種をまいたあとは、たっぷりと水をやります。せっかくまいた種が流れてしまわないように、ジョウロを使い優しい水流で行いましょう。

土が乾燥すると発芽が遅れたり発芽率が低下してしまうため、芽が出るまでは乾かないようにします。

難しければ、ポットまきという手も

ポリポットと芽なお、ハーブの種はとても小さいので扱いにも気を付けてください

直まきにすると、種が小さくてどこかへ行ってしまいそうな場合は、ポリポットなどに種をまきそこである程度の大きさに育てた方が無難です。

ポットまきにする場合は、園芸店に売っているポットの底に鉢底ネットを敷き、そこへ8割ほど培養土などの土を入れます。

表面を平らにならしたら指でくぼみをつけ、種をまいて土をかけます。あとは、水をやって発芽するのを待つだけです。


種が小さすぎる場合はポットまきが役立つ

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