バジルは、さわやかで甘い香りの葉が、パスタやピザ、カプレーゼなどイタリア料理に欠かせないシソ科のハーブです。家庭菜園でも人気で、プランターでも簡単に育てられます。このページでは、バジルの特徴と名前の由来、スイートバジル・ダークオパール・ホーリーバジルなどの種類、伝統的な効能と料理での使い方、たくさん収穫するための育て方まで、まとめて紹介します。
| 名前・別名 | バジル(Basil)/スイートバジル/バジリコ(イタリア語)/メボウキ(目箒) |
|---|---|
| 学名 | Ocimum basilicum |
| 分類 | シソ科メボウキ属(オキムム属) |
| 種類 | 一年草(原産地では多年草) |
| 草丈 | 30〜80cm |
| 原産地 | 熱帯アジア(インドなど) |
| 花期 | 7〜10月(白い小花) |
| 主な精油成分 | リナロール、メチルカビコール(エストラゴール)、オイゲノール |
| 寒さの目安 | 弱い(10℃以下で弱る) |
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バジルとは?特徴と名前の由来
バジルは、インドなど熱帯アジア原産の、シソ科の植物です。つやのある明るい緑色の卵形の葉をつけ、葉をこすると甘くスパイシーな香りが広がります。夏から秋にかけて、枝先に白い小さな花を穂のように咲かせます。原産地では多年草ですが、寒さに弱いため、日本では一年草として育てます。
「バジル」の名前は、ギリシャ語の「basileus(王様)」に由来し、「王様のハーブ」とも呼ばれます。インドでは、仲間のホーリーバジルが聖なる植物として大切にされてきました。和名の「メボウキ(目箒)」は、種を水につけると周りがゼリー状にふくらみ、それを目に入ったごみを取るのに使ったことに由来します。日本には江戸時代に、この種が薬として伝わりました。
バジルの主な種類
| 種類 | 特徴 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| スイートバジル | 最も一般的なバジル。甘くさわやかな香り | ジェノベーゼ、カプレーゼ、ピザ |
| ダークオパール(パープルバジル) | 赤紫色の葉。香りはスイートバジルに近い | サラダの彩り、ハーブビネガー |
| ホーリーバジル(トゥルシー) | インドの聖なるハーブ。クローブのような香り。別種(O. tenuiflorum) | ハーブティー |
| タイバジル | アニスのような香り。茎が紫色 | タイ料理、ベトナム料理 |
| レモンバジル | レモンの香り | 魚料理、ハーブティー |
| ブッシュバジル | 葉が小さく、こんもり丸くまとまる | 鉢植え、料理 |
赤紫色のダークオパールの葉には、ブルーベリーなどと同じアントシアニン色素が含まれています。料理での使い方や香りは、スイートバジルとほぼ同じです。ハーブビネガーにすると、きれいなピンク色に染まります。

バジルの効能と使い方
バジルは、βカロテンやビタミンKを多く含む、栄養豊かな緑の葉です。ヨーロッパでは伝統的に、食欲がないときや、食後に胃の調子を整えたいときに使われてきました。インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、ホーリーバジルがお茶として広く飲まれています。
ジェノベーゼ(バジルペースト)
バジルの葉、松の実、にんにく、粉チーズ、オリーブオイルをミキサーにかけたペーストです。パスタにあえるほか、パンに塗ったり、じゃがいもや魚料理のソースにしたりと、使い道が広いです。
カプレーゼ・ピザ・パスタ
トマトとの相性は抜群です。トマトとモッツァレラチーズにバジルをのせたカプレーゼや、マルゲリータピザ、トマトソースのパスタの仕上げに使いましょう。香りが飛びやすいので、加熱料理には最後に加えるのがコツです。

バジルシード
バジルの種を水につけると、周りが透明なゼリー状にふくらみます。東南アジアでは、ドリンクやデザートに入れて食べられています。
保存のコツ
- 乾燥させると香りが大きく落ちるので、ペーストにして小分けに冷凍するか、オリーブオイルに漬けて保存するのがおすすめです。
- 生の葉は低温に弱く、冷蔵庫に入れると黒くなります。湿らせたキッチンペーパーで包み、涼しい室内で保存しましょう。
- 葉は包丁で刻むより、手でちぎると黒くなりにくくなります。
使うときの注意
- 料理に使う量なら心配はありませんが、精油は妊娠中・授乳中の人、乳幼児には使わないでください。
- 精油は原液のまま肌につけず、飲まないでください。
- シソ科の植物にアレルギーがある人は注意してください。
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バジルの育て方
バジルは、暑さに強く寒さに弱い、夏のハーブです。十分に暖かくなってから種をまき、摘心してわき芽を増やすと、秋まで長く、たくさん収穫できます。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 種まき | 4月 | 5月 | 6月 | |||||||||
| 植え付け | 5月 | 6月 | ||||||||||
| 花期 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | ||||||||
| 収穫(葉) | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | |||||||
| 挿し木 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 |
※種まき・植え付けは、気温が20℃以上になるゴールデンウィークごろが目安です。

種まきと植え付け
バジルは発芽に20〜25℃の温度が必要です。種まきは、十分に暖かくなったゴールデンウィークごろからが適期です。種は光を好むので、土はごく薄くかけます。苗の植え付けも、遅霜の心配がなくなった5〜6月に行います。
置き場所と土
日当たりのよい場所で育てます。真夏の強い日差しで葉がかたくなる場合は、午後に日陰になる場所に移しましょう。水はけと水もちのよい、肥えた土が向いています。
水やりと肥料
乾燥に弱いので、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。夏は朝と夕方の2回水やりが必要になることもあります。収穫を続けるので、月に2回ほど液体肥料を与えましょう。
摘心と花穂摘み
草丈が15〜20cmになったら、茎の先を節の上で摘み取ります(摘心)。すると、節からわき芽が2本伸びて、枝数と収穫量が増えます。花が咲くと葉がかたくなり香りも落ちるので、花穂は見つけたら早めに摘み取りましょう。
下の写真は、摘み残したバジルが7月に花を咲かせた様子です。枝先に白い小花を穂のようにつけています。


病害虫
アブラムシやヨトウムシ、ナメクジなどの被害を受けやすいので、葉の裏や株元をこまめに確認しましょう。トマトの近くに植えると、お互いの生育を助けるコンパニオンプランツとしても知られています。
冬越しとふやし方
バジルは10℃以下になると弱り、霜で枯れてしまいます。9月ごろに枝先を挿し木にして小さな鉢で育て、暖かい室内の窓辺に置けば、冬も少しずつ収穫できます。
バジルのよくある質問
- バジルは何科の植物ですか?
- シソ科メボウキ属の植物です。シソやミント、ローズマリーと同じ仲間です。
- ダークオパールバジルの効能は?
- 赤紫色の葉には、アントシアニン色素が含まれています。香りや使い方はスイートバジルとほぼ同じで、サラダの彩りやハーブビネガーに使われます。
- バジルの種まき時期はいつですか?
- 発芽に20℃以上が必要なので、ゴールデンウィークごろからが適期です。寒い時期にまくと発芽しにくくなります。
- 葉がかたくなってしまいました。
- 花が咲いたり、強い日差しに当たったりすると葉がかたくなります。花穂を早めに摘み、摘心して新しいわき芽を育てましょう。
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バジルの花が咲いたので、写真を追加しました。