





【学 名】 | Fragaria vesca |
【分 類】 | バラ科・イチゴ属 |
【別 名】 | ヨーロッパクサイチゴ、ウッドストロベリー、エゾヘビイチゴ |
【種 類】 | 多年草 |
【草 丈】 | 20~30cm |
【原産地】 | ヨーロッパ・西アジア・北アメリカ |
ワイルドストロベリーの特徴
妖精の民話がつきもの
イチゴ類は寒い地方でも人足まれな森林でも育つため、妖精の民話がつきものです。
ドイツのバイエルン地方では、牝牛の角の間にイチゴ入りのかごを結んでおくと、妖精が喜んでたっぷり乳を出させてくれる、と伝わっています。
もちろん生でも食べられる
ワイルドストロベリーは、生でそのまま食べることができます。
ほかにも、ジャムやシロップ、ケーキやアイスクリーム、パイなどにも利用できます。また、冷たい飲み物に浮かべたり、リキュール、ワインなどの風味付けに使っても面白いでしょう。
ワイルドストロベリー実には、ビタミンC、鉄分などが豊富に含まれているので貧血に効果があり、腎臓、肝臓を強化します。根には利尿、整腸作用があり、潰した果実を皮膚の炎症、火傷などに外用します。
「全能の神は、おそらく、これより良いベリーをお作りになることができただろう。しかし神は、あえてそうなさらなかったのだ。」作家バトラー
「イチゴこそは最も良い香りにも勝る」哲学者フランシス・ベーコン
黄色い花は近親種のヘビイチゴ
近親種に、黄色い花のヘビイチゴがあります。(右写真はヘビイチゴ)
ワイルドストロベリーとそっくりですが、花の色が黄色で実がやや小さく上向きに付くものがヘビイチゴです。
ヘビイチゴに毒はありませんが、味がほとんど無いので食用には好まれません。
なお、ヘビイチゴという名前はヘビイチゴを食べに来る小動物をヘビが狙うことからこの名が付けられています。ヘビがこのイチゴを食べるわけではありません。
ワイルドストロベリー育て方
株分けでどんどん増やせる
日当たりが良く、水はけと水もちのよい肥沃な砂質を好みます。春に直播をするか、春か秋に株分けをして増やします。
ランナーは、切ることで株に余分な負担をかけずに良い実を作らせることができます。ランナーを放置しておくと、20~40個の子株(孫株)ができてしまいます。
株分けで増やしたい場合は、9月上旬~下旬に子株に葉が3~4枚付いたものを切り分けてポットに植え替えてください。なお、ランナーの最初にできた子株は花が多く咲いて実が小さい傾向があるので、2つ目以降の孫株を利用するのが一般的です。
肥料のチッソ分が多いと実付きが悪くなるので、リン酸とカリの割合が高い肥料を追肥します。
果実はジャムにどうぞ
果実を利用するほか、葉を乾燥させてハーブティーにしますが、生葉には毒素があるので必ず良く乾燥させて使います。
果実はジャムか冷凍にするほか、つぶした果実を皮膚の炎症や火傷などに外用することもできます。