ジャスミンは、甘く華やかな香りの白い花を咲かせる、モクセイ科ソケイ属の植物の総称です。ジャスミン茶や香水の原料として知られ、香りを楽しむハーブとして世界中で愛されています。このページでは、ジャスミンはハーブなのか、主な種類と見分け方、毒のあるカロライナジャスミンとの違い、ジャスミン茶の楽しみ方、育て方まで、まとめて紹介します。
| 名前・別名 | ジャスミン(Jasmine)/ソケイ(素馨)/マツリカ(茉莉花)など |
|---|---|
| 学名 | Jasminum(ソケイ属) マツリカ:J. sambac/ソケイ:J. officinale/ハゴロモジャスミン:J. polyanthum |
| 分類 | モクセイ科ソケイ属 |
| 種類 | 常緑または落葉のつる性低木 |
| 草丈 | 1〜3m(つるで伸びる) |
| 原産地 | インド、中国南部、ヒマラヤなど(種類による) |
| 花期 | 種類により春〜秋(白い香りの花) |
| 香りの成分 | 酢酸ベンジル、リナロール、ジャスモン、インドールなど |
ジャスミンとは?ハーブなの?
ジャスミンは、熱帯から温帯のアジアを中心に約200種が分布する、モクセイ科ソケイ属の植物です。多くはつるを伸ばして育つ低木で、細い筒の先が星形に開いた、香りの強い白い花を咲かせます。花のそばを通るだけで、すぐにジャスミンとわかるほど香りが強いのが特徴です。
ジャスミンは、花をお茶の香り付けや香水、精油に使うことから、香りを楽しむハーブのひとつとして親しまれています。「香りの王様」とも呼ばれ、世界の名だたる香水の多くにジャスミンの香りが使われています。ジャスミンの精油は、たくさんの花から少しずつしかとれない、とても貴重なものです。
ジャスミンの主な種類
| 種類 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| マツリカ(アラビアジャスミン) | 八重に近い白い花。寒さに弱い | ジャスミン茶の香り付け、鉢植え |
| ハゴロモジャスミン | つぼみはピンク、開くと白い小花が春に一面に咲く。比較的寒さに強い | フェンスやアーチの観賞用 |
| ソケイ(コモンジャスミン) | 白い5弁の花。夏に咲く | 香水・精油の原料 |
| オオバナソケイ(スパニッシュジャスミン) | 大きめの白い花。寒さに弱い | 香水・精油の原料 |
| キソケイ(黄花ジャスミン) | 黄色い花。香りは弱め | 観賞用 |

カロライナジャスミンは別の植物で、毒があります
- 黄色いラッパ形の花を咲かせる「カロライナジャスミン」は、ジャスミンという名前が付いていますが、ゲルセミウム科の別の植物です。
- 花・葉・根のすべてに強い毒があり、口にすると中毒を起こします。お茶や料理には絶対に使わないでください。
- 小さな子どもやペットがいる家庭では、植える場所に注意しましょう。
ジャスミンの楽しみ方
ジャスミン茶
中国の「茉莉花茶(ジャスミン茶)」は、主に緑茶の茶葉に、マツリカの花の香りを移して作られます。夕方、香りが最も強くなる開く前のつぼみを摘み、茶葉と重ねておくと、花が開くときの香りが茶葉に移ります。これを何度もくり返して、香り高いジャスミン茶ができあがります。
ジャスミン茶は、茶葉小さじ1杯に80〜90℃のお湯を注ぎ、2〜3分蒸らして入れます。華やかな香りで、中華料理や脂っこい食事のあとにもすっきりと飲めます。ベースが緑茶なので、カフェインを含んでいることも覚えておきましょう。

香りを楽しむ
咲いた花を数輪摘んで、水を張った小皿に浮かべておくと、部屋中にやさしい香りが広がります。ハワイでは、マツリカの花をつないだレイ(花の首飾り)も作られます。
使うときの注意
- ジャスミン茶はカフェインを含むので、妊娠中の人や、カフェインをとりすぎたくない人は飲む量に注意しましょう。
- ジャスミンの精油は香りがとても強いので、少量を薄めて使いましょう。
- 自宅の植物の花をお茶にする場合は、種類を必ず確かめてください。
ジャスミンの育て方
ジャスミンは日当たりを好み、育てやすい植物です。ただし、種類によって寒さへの強さが大きく違うので、育てる種類に合わせて冬の管理をしましょう。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 4月 | 5月 | ||||||||||
| 花期 | 4月 | 5月 | ||||||||||
| 剪定 | 5月 | 6月 | ||||||||||
| 挿し木 | 5月 | 6月 | 7月 |
※花期は種類によって異なります。マツリカは夏〜秋に咲き、冬は5℃以上の室内で管理します。

置き場所と土
日当たりのよい場所で育てます。日がよく当たるほど、花つきがよくなります。水はけのよい土を使い、つる性の種類は、支柱やフェンス、アーチに誘引して育てましょう。
水やりと肥料
土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。生育期の春から秋は、月1回ほど緩効性の肥料を与えましょう。冬は水やりを控えめにします。
剪定
花が咲き終わったら、伸びすぎたつるや混み合った枝を切って形を整えます。剪定が遅れると、翌年の花芽を切ってしまうことがあるので、花後すぐに行いましょう。
冬越し
ハゴロモジャスミンは比較的寒さに強く、関東より西の平地なら、霜よけをすれば屋外で冬を越せます。冬の寒さに当たることで、春に花芽がつきやすくなります。一方、マツリカなど寒さに弱い種類は、冬は5℃以上の明るい室内で管理しましょう。
ふやし方
初夏に挿し木でふやせます。勢いのよい枝を2節分ほど切り、上の葉を半分に切って、下は節の2〜3cm下を斜めに切り、湿らせた赤玉土に挿します。
ジャスミンのよくある質問
- ジャスミンはハーブですか?
- ジャスミンは、花をお茶の香り付けや香水、精油に使うことから、香りを楽しむハーブのひとつとして親しまれています。
- 庭のジャスミンの花でお茶を作れますか?
- ジャスミン茶に使われるのは主にマツリカです。カロライナジャスミンは毒があるので、絶対にお茶にしないでください。自宅の植物を使う場合は、種類を必ず確かめましょう。
- ハゴロモジャスミンの花が咲きません。
- 日照不足や、剪定の時期の遅れで花芽を切ってしまったことが考えられます。また、冬に暖かい室内に置くと花芽がつきにくくなるので、霜よけをして屋外で冬を越させましょう。
- ジャスミン茶にカフェインはありますか?
- ジャスミン茶は、緑茶などの茶葉にジャスミンの香りを移したものなので、カフェインを含んでいます。
このハーブの栽培・活用ガイド
育てている株の様子や季節に合わせて、確認することを案内します。
































