ルバーブとは|食べられる部分と食べ方・ジャムの作り方・育て方

ルバーブの株

ルバーブは、赤や緑の太い茎(葉柄)を、ジャムやパイなどのお菓子に使うタデ科のハーブです。フキに似た見た目ですが、甘酸っぱい独特の風味があり、ヨーロッパや北アメリカでは「パイ・プラント」と呼ばれて親しまれています。葉には有害な成分が多く含まれるので、食べられるのは茎だけです。このページでは、ルバーブの特徴、食べ方と注意点、何年も収穫できる育て方まで、まとめて紹介します。

利用部分葉柄(茎)利用法ジャムパイ・お菓子コンポート観賞
名前・別名ルバーブ(Rhubarb)/ショクヨウダイオウ(食用大黄)/パイ・プラント
学名Rheum rhabarbarum(R. × hybridum)
分類タデ科ダイオウ属
種類多年草
草丈60〜100cm(花茎は1.5mほど)
原産地シベリア南部〜中国北部
花期5〜6月(クリーム色の小花)
主な成分有機酸(リンゴ酸、シュウ酸)、食物繊維、カリウム
寒さの目安とても強い(暑さに弱い)
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ルバーブとは?特徴と歴史

ルバーブは、シベリア南部から中国北部の寒い地域が原産の、タデ科の大型の多年草です。根元から、長さ30〜60cmほどの太い葉柄を伸ばし、その先に直径30〜50cmもある、波打った大きな葉を広げます。葉柄の色は、品種によって赤、ピンク、緑などがあります。初夏には、高く伸びた花茎に、クリーム色の小さな花をたくさん咲かせます。

ルバーブの仲間の根は、古くから中国で「大黄(だいおう)」という生薬として使われてきました。ヨーロッパでは、18世紀ごろから葉柄を食べるようになり、19世紀に砂糖が手に入りやすくなると、パイやジャムの材料として広まりました。日本には明治時代に伝わり、現在は長野県や北海道など、涼しい地域で栽培されています。

食べられるのは葉柄だけ

ルバーブの葉には、シュウ酸などの有害な成分が多く含まれています。食べられるのは、太い葉柄の部分だけです。収穫したら、葉はすぐに切り落としましょう。

ルバーブとは?食べられる茎と毒のある葉
ルバーブの特徴と食べられる部分(画像をクリックすると拡大します)

ルバーブの食べ方と使い方

ルバーブの葉柄は、食物繊維を多く含み、ヨーロッパでは伝統的に、おなかの調子を整える食べ物として親しまれてきました。強い酸味があるので、砂糖と合わせて加熱して食べるのが一般的です。

ルバーブジャム

ルバーブはすぐに煮くずれるので、手軽にジャムが作れます。葉柄を2cmほどに切り、重さの半量ほどの砂糖をまぶして30分ほどおき、水分が出てきたら中火で10分ほど煮るだけです。赤い品種で作ると、きれいなピンク色のジャムになります。

パイ・クランブル

イギリスでは、ルバーブの上にバターと小麦粉、砂糖で作ったそぼろ状の生地をのせて焼く「ルバーブクランブル」が定番です。アメリカでは、イチゴと合わせた「ストロベリールバーブパイ」が人気です。

ルバーブの使い方(ジャム・パイ・コンポート)
ルバーブの使い方とジャムの作り方

コンポート

大きめに切った葉柄を、砂糖とさっと煮てコンポートにすると、ヨーグルトやアイスクリームによく合います。

食べるときの注意

  • 葉は食べないでください。シュウ酸などの有害な成分を多く含みます。
  • 葉柄にもシュウ酸が含まれているので、腎臓の病気がある人や、尿路結石ができやすい人は、たくさん食べるのを控えてください。
  • 酸が強いので、アルミや鉄の鍋は避け、ホーローやステンレスの鍋を使いましょう。
  • 寒波などで傷んだ株の葉柄は、葉の成分が移っていることがあるので食べないようにしましょう。

ルバーブの育て方

ルバーブは、寒さにとても強く、一度植えれば10年近く収穫できる多年草です。暑さが苦手なので、暖かい地域では夏は半日陰で育てましょう。大きく育つので、広い場所が必要です。

ルバーブの栽培カレンダー
月123456789101112
種まき3月4月9月
植え付け3月4月10月11月
花期5月6月
収穫(葉柄)5月6月7月9月10月
土肥沃普通痩せ地
日当たり日なた半日陰日陰
水やり多湿普通乾燥
寒さ耐寒半耐寒非耐寒

※植え付けた年は収穫を控え、2年目の春から収穫します。

ルバーブの育て方
ルバーブの育て方のポイント

植え付け

種からも育てられますが、収穫まで時間がかかり、葉柄の色も株によってばらつくので、根株(株分けした苗)から育てるのが一般的です。植え付けは、春(3〜4月)か秋(10〜11月)が適期です。葉が大きく広がるので、株の間は1mほどあけましょう。

置き場所と土

涼しい気候を好みます。寒い地域では日当たりのよい場所、暖かい地域では夏に半日陰になる場所が向いています。堆肥をたっぷり混ぜた肥えた土で育て、酸性の土を嫌うので、植え付けの2週間ほど前に苦土石灰を混ぜて、中性から弱アルカリ性に整えておきましょう。

水やりと肥料

乾燥に弱いので、夏は株元を腐葉土やワラでおおい、土が乾いたらたっぷり水を与えます。肥料をよく吸うので、春の芽出しのころと、収穫が終わった秋に、堆肥や有機肥料を与えましょう。

収穫

植え付けた年は株を育てることに専念し、2年目の春から収穫を始めます。太く育った葉柄を、根元から横にねじるようにして引き抜きます。一度に全部とらず、株の葉の半分以上は残しておきましょう。

花茎の処理とふやし方

花茎が伸びてくると株が弱るので、見つけたら早めに根元から切り取りましょう。4〜5年たって株が大きくなったら、春か秋に株分けして植え直すと、株が若返ります。

ルバーブのよくある質問

ルバーブはハーブですか?野菜ですか?
葉柄を野菜として食べるハーブです。仲間の根が生薬の「大黄」として使われてきたことから、ハーブとして扱われています。
ルバーブの葉は食べられますか?
食べられません。シュウ酸などの有害な成分を多く含むので、食べるのは葉柄だけにしましょう。
暖かい地域でも育ちますか?
育ちますが、暑さに弱いので、夏は半日陰に植え、株元をワラなどでおおって地温の上昇と乾燥を防ぎましょう。
いつから収穫できますか?
植え付けた翌年の春からです。1年目は収穫を控えて、株を大きく育てましょう。

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