サントリナは、銀色の細かな葉と、ボタンのような黄色い花が美しいキク科のハーブです。「コットンラベンダー」とも呼ばれますが、ラベンダーの仲間ではありません。全体に強い香りがあり、昔から衣類の虫よけやポプリに使われてきました。このページでは、サントリナの特徴と種類、虫よけやドライフラワーとしての使い方、注意点、育て方まで、まとめて紹介します。
| 名前・別名 | サントリナ(Santolina)/コットンラベンダー/ワタスギギク(綿杉菊) |
|---|---|
| 学名 | Santolina chamaecyparissus |
| 分類 | キク科ワタスギギク属(サントリナ属) |
| 種類 | 常緑小低木 |
| 草丈 | 30〜50cm |
| 原産地 | 地中海沿岸 |
| 花期 | 6〜7月(黄色いボタン形の花) |
| 注意 | 食用・飲用にはしない |
| 寒さの目安 | 比較的強い |
サントリナとは?特徴と名前の由来
サントリナは、地中海沿岸の乾いた岩場や丘に自生する、キク科の常緑小低木です。長さ2〜3cmほどの葉は細かく切れ込み、白い毛におおわれて銀灰色に見えます。株はこんもりと丸く茂り、初夏になると、細い茎の先に直径1〜2cmほどの丸いボタンのような黄色い花を咲かせます。葉や花には、キクに似た強い香りがあります。
「コットンラベンダー」という英名は、綿のような銀色の葉と、ラベンダーのように香りを生かして使われることに由来しますが、ラベンダーとは別のキク科の植物です。種小名のchamaecyparissusは「小さなイトスギ」という意味で、細かな葉の様子を表しています。16世紀には、フランスの人々がイギリスに持ち込み、植物で結び目のような模様を描く「ノットガーデン」の縁取りに使われて、人気を集めました。
サントリナの種類
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| サントリナ(シルバー) | 銀灰色の葉と黄色い花。最も一般的で、香りが強い |
| サントリナ・ビリディス(グリーン) | 糸のような緑色の葉。香りはおだやかで、花はクリーム色〜黄色 |
| ランブロックシルバー | より白く、葉がやや肉厚の改良品種 |

サントリナの使い方
サントリナは食用にはせず、香りと見た目を楽しむハーブです。地中海地方では、何百年も前から空気をさわやかにするハーブとして使われてきました。
衣類の虫よけ
強い香りには虫を遠ざける働きがあるとされ、昔から衣類の虫よけに使われてきました。乾燥させた葉を、ラベンダーやローズマリーと一緒に小さな布袋に詰めてサシェにし、クローゼットや引き出しに入れておきましょう。
ドライフラワー・リース・ポプリ
黄色い花と銀色の葉は、乾燥させても色が残りやすく、ドライフラワーやリース、ポプリの材料にぴったりです。葉は一年中摘めるので、枝を束ねて風通しのよい日陰に吊るし、乾燥させて保存します。

庭の縁取り
刈り込みに強く、丸くこんもりとした形を保ちやすいので、花壇の縁取りや低い生け垣、ノットガーデンに向いています。銀色の葉は、ほかの花や緑の葉を引き立てます。
使うときの注意
- 食べたり、お茶にして飲んだりしないでください。
- 妊娠中の人は、触れたり香りを長く吸い込んだりするのを控えましょう。
- 犬や猫などのペット、小さな子どもが口にしないように注意しましょう。
- 肌が弱い人は、触るとかぶれることがあります。作業は手袋をすると安心です。
サントリナの育て方
サントリナは、乾燥に強く、やせた土でもよく育つ丈夫なハーブです。苦手なのは夏の高温多湿。水のやりすぎに注意し、刈り込みで風通しをよくすることが、上手に育てるポイントです。
| 月 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | 3月 | 4月 | 5月 | 9月 | 10月 | |||||||
| 花期 | 6月 | 7月 | ||||||||||
| 挿し木 | 4月 | 5月 | 6月 | 9月 | 10月 | |||||||
| 刈り込み | 6月 | 8月 | 9月 | |||||||||
| 収穫(葉・花) | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |

置き場所と土
日当たりと風通しのよい場所を好みます。肥えた土よりも、水はけのよい、やせた乾き気味の土のほうが、銀色の葉がきれいに育ちます。鉢植えは、ハーブ用の土に軽石や川砂を混ぜて水はけをよくしましょう。
植え付け
苗の植え付けは、春(3〜5月)か秋(9〜10月)が適期です。株の間は30〜40cmほどあけます。
水やりと肥料
乾燥に強いので、土の表面がしっかり乾いてから水を与えます。庭植えは、根付いたあとは水やりはほとんど必要ありません。肥料はほとんど不要で、与えすぎると株が軟らかくなって形が崩れやすくなります。
刈り込み
高温多湿で株の内側が蒸れると、枝が茶色く枯れ込みやすくなります。梅雨前に全体を刈り込んで、風通しをよくしましょう。花が咲き終わったあとも、形が乱れやすいので、丸く刈り込んで整えます。
冬越しとふやし方
寒さには比較的強く、関東より西の平地なら屋外で冬を越せます。寒い地域では、株元をワラでおおうなど、簡単な防寒をしましょう。ふやすときは、春か秋に枝先を挿し木にします。
サントリナのよくある質問
- サントリナはラベンダーの仲間ですか?
- いいえ、キク科の植物で、ラベンダー(シソ科)とは別の仲間です。香りを虫よけなどに生かすことから、コットンラベンダーとも呼ばれます。
- サントリナはどうやって使いますか?
- 乾燥させた葉を衣類の虫よけサシェにしたり、花と葉をドライフラワーやポプリにしたりして使います。食べたりお茶にしたりはしません。
- 株の中が茶色く枯れてきました。
- 高温多湿で蒸れたことが原因と考えられます。梅雨前に刈り込んで風通しをよくし、水のやりすぎに注意しましょう。
- サントリナの種類を教えてください。
- 銀色の葉の一般的なサントリナのほか、糸のような緑の葉の「サントリナ・ビリディス」、より白い葉の改良品種などがあります。
































