◇集中力・記憶力を高めるハーブ
集中力・記憶力を高めるハーブとしてよく知られて、花言葉も「記憶」です。フレッシュでもドライでも利用可能で、抗菌作用や酸化防止作用があって、食べ物のもちを良くし、肉料理をはじめさまざまな料理に広く利用できます。お茶として使えば脳を刺激する香りに意識がはっきりして、元気を取り戻せます。また、抽出してティーは、化粧水として使うと肌を聞き閉め、殺菌して若さを取り戻すといわれます。乾燥しても香りが持続するので、刈り取った枝をそのまま部屋に吊るしたり、かごなどに入れておくだけでも消臭効果があるので、ペットのいる家庭では役に立ちます。
ローズマリーという名前は、ラテン語で海のしずくを意味する「ロス・マリヌス」からきています。それというのも、この植物が水辺が好きだからです。
◇昔は悪魔払いに使用
ローズマリーは多年生植物で、長くまっすぐに伸びた茎には長さ2p強の細く長くとがった葉を付けています。葉は表面が濃い緑色で、裏面は銀灰色をしています。成長すると長さ1.8メートルほどにもなり、小さな淡青色の花を咲かせます。
昔の人々はよく、ローズマリーの小枝を使って悪霊を追い払ったり、これを薫香として炊いたりしました。そんなことから、ローズマリーには「香木(アンサンシエ」という古いフランス名があります。
◇さまざまな病状と脱毛やフケなどの頭皮に有効
ローズマリー油はきわめて優れた神経刺激剤で、神経の機能が減退したり停止したりするさまざまな障害に、これを使うことができます。ヒステリーとてんかんを含むその他の大半の神経障害にも使うことができます。
さらにローズマリーは、緩和な刺激作用を示す優れた強心剤で、心臓の神経障害に効き目があります。高い血中コレステロール値が正常な値になるのを促しますので、動脈硬化症に対してもこれを使用することができます。ローズマリーはその消毒作用のために、特に腸内の感染症と下痢に好適です。これは消化器系に対して、刺激・健胃・駆風・鎮痙のそれぞれの作用を示します。
外用すると、リウマチ痛と筋肉痛に非常に良く、通風とリウマチに全体的に有効な薬剤になります。シラミと疥癬にも効果があり、また創傷用剤としても優秀です。頭皮のいろいろな病気にローズマリー油を使用することも、昔から行われています。これには刺激・清浄作用がありますので、脱毛やフケにとても有効です。スキンケアの方面でも、収れん性のあるトニック剤、特に香水の形でのトニック剤として利用することができます。
○日当たりと水はけ良ければ簡単に育つ
日当たりと水はけさえ良ければ、多くの場所でよく育ちます。肥料は春先に与えておけばあとはほとんど不要です。夏の暑さや乾燥には強いのですが、枝葉が茂りすぎて下葉が枯れることがありますので、夏には収穫を兼ねて切り戻しをするとよいでしょう。栽培されているローズマリーには、立性とほふく性、中間タイプと3つの系統が見られます。
☆ローズマリーの3タイプ
@立性…勢いよく生育するハーブで、基部から分布した枝は直生して高さ1〜2mになり、大きくなると側枝は斜上するか垂れ下がります。葉は大きく縁の内局が少なく、幅広い線形になります。トスカナ・ブルー(もっとも日本人に好まれる香りで、料理用として著名な品種、花色は淡紫色)、ミス・フェサップ(イギリスで古くから耐寒性のある品種として知られる)、アルプ(アメリカでもっとも耐寒性のあるタイプ)とがあり、日本で栽培されている多くの立性のものはこれにあたります。
Aほふく性…若い苗は地面を張って伸び、古くなると枝は盛り上がって高さ30〜50pになります。葉は強く内曲して、肉質・棒状になります。プロストラータム(花色は淡紫色)、サンタバーバラ(非常に花付き良く、四季咲き性、淡紫色)などがあります。
B中間タイプ…ウッドローズマリー(濃紫色花)、ブルーボーイ(コンパクトにまとまり、花色は淡紫色、四季咲き性)などがあります。
ローズマリーを植え付けるときは、こうした特性を考えて植え付けます。例えばほふく性のものはカバープランツにしたり、鉢やプランター植えにしてもよく、立性は広い場所にゆとりを持って植えると良いです。挿し木は5〜6月か9月頃が適期で、先の方の若い枝を使いますが、中ほどのやや木質化した部分でも大丈夫です。3週間ほどで発根します。また、ほふく性のローズマリーでしたら枝が地面に着いたところから発根しますので、これを切って育苗します。種から育てる場合は春か秋に蒔きます。
耐寒性はありますが、東北地方以北や寒冷地では露地での冬越しがうまくいかないこともあります。露地の場合は寒風の当たらない場所に植え替えたり、枝基にワラや腐葉土を敷き詰めるマルチングをしてやります。