ハーブティーの効果

 

ハーブティーの効果

各種ハーブティーの効果・特徴

ハーブにはさまざまな効果がありますが、日常生活の中で用いる分量くらいならほとんど危険もなく(妊娠中を除く)、安心して利用できます。これはハーブの大きな魅力のひとつでしょう。

ここで紹介しているハーブのほとんどは、家庭でも育てやすく、ドライハーブとしても手に入れやすいものです。

カモミール

フランスやドイツで特に人気の高い理由は、子供たちの万能薬といえるからでしょう。民間薬として重宝されています。いろいろな身体の不調、特に女性特有の病気や神経障害に対する効果が知られ、更年期の不快も改善するといわれています。

また、優れた整肌作用、抗炎症作用、アレルギーを改善する作用は特筆すべきものがあります。植物性エキス入りの化粧品に、このカモミールがいかに多く含まれているかを知れば、その効果は納得できます。

身体を温め、熱を下げ、気分を安静にします。風邪の引きはじめには濃いティーを飲んで休んでください。

セージ

長生きしたければ5月にセージを食べなさい」というイギリスの格言が、このハーブの威力をすべて物語っています。また、消毒、防腐抗菌作用は、肉の臭みを消し、香り付けをし、保存力を高めます。

身体のさまざまな機能を刺激し、活力を与えますから、古くから民間の万能薬として病気の治療に使われてきました。全身の強壮作用、消化促進、健胃整腸、解熱、血圧効果の作用のほかに、香りは神経の不安を除く働きもあります。

デオドラント効果が高く、肌を引き締め、過敏な肌も丈夫にしてくれます。フケや抜け毛を防止することもよく知られています。作用が強いので、ほかのハーブよりごく控えめに

タイム

すっきりとした男性的な香りのタイムは、古代ギリシャ時代に品格や勇気、活動のシンボルとされていました。

防腐作用、殺菌作用やカビを防ぐ作用に優れるため、食品加工の際には、風味付けをかねて多用されています。日常のヨーロッパ料理でも、肉や魚介類の臭みを消し、保存力を増すための重要なハーブです。

シャープなツンとした香りは消毒力の強い成分「チモール」のためで、口内清涼剤、歯磨き、石鹸、トニック、男性用ローションなどによく利用されています。
飲用すると、風邪や腹痛を和らげたり、また、ハーバル・バスにするとリウマチや神経痛、あるいはそれらが原因のむくみの症状などを軽くすることが知られています。

ハイビスカス

私たちがこの名を聞いてすぐに想像する、沖縄で咲いているようないわゆる「ハイビスカス」とは異なります。ハーブティーとして使われるハイビスカスは、熱帯から亜熱帯地域で食用として栽培されている原種に近いものです。赤く肥厚したガクは果実酸を多く含み、酸味のあるルビー色のティーはのどの渇きを癒す最適な飲料になります。ローズヒップとブレンドするには同重量を基本にすると美味です。

新陳代謝をよくし、身体をアルカリ性にし、便通を整えます。浸出液は肌を中性に保つ収れん性ローションになります。

ペパーミント

ガム、歯磨き、湿布剤、のど飴、筋肉痛やかゆみ止めの塗り薬などによく使われています。セージと並んで、これも万能薬です。頭や神経全体の働きをよくし、全身の代謝を活気づけ、胃や肝臓の機能も促進させます。

消毒や抗炎症作用に優れていることから、風邪や気管支系の症状に使われ、また、神経強壮作用や鎮静作用もありますから、精神疲労を和らげ、ヒステリーを鎮めて気分をさわやかにしてくれます。

ローションとして使えば、収れん性が高く、肌をリフレッシュさせることができます。

ポットマリーゴールド

抗炎症作用、整肌作用に優れたハーブで、皮膚に対する働きはカモミールと同等、あるいはそれ以上かもしれません。吹き出物を抑え、腫れを引かせ、痛みをとる効果に優れ、飲用や湿布、として用います。ローションにすれば素肌をしっかりと滑らかにし、髪には美しいつやを与えるリンス剤になります。

また、17世紀に処方によれば、あらゆるタイプの解熱や心臓病にも使われていた記録があり、頭痛、歯痛、悪寒の治療薬にもなっていました。
金髪女性は美しい金髪を保つためにこの花を用いました。花弁はシルクや羊毛の黄色系の染色にも適しています。

マロウ

クセがなく、お年寄りや子供たちにも与えやすいハーブです。この花のティーが、目の覚めるようなブルーになることを知れば、むしろ面白さを大いに利用するのもよいでしょう。ティーは放っておくとグレーになり、レモン汁を落とすとピンクに変わります
このハーブ全体に含まれる粘液には優れた鎮静、鎮痛、軟化作用があり多くの症状を軽減することができます。

肌質を問わず、皮膚をやわらかく滑らかにし、シミ、ソバカスを目立たなくしてくれます。また、体内の毒素を排出し、便通を整えることもよく知られています。効能は、マロウ(ウスベニアオイ)より、マシュマロウ(ウスベニタチアオイ)の方が強力です。

リンデンゆったりと穏やかに作用するリンデンは、特にお年寄りや子供たちにも安心して使えるハーブです。香りにもクセは全くありません。ティーやローション、入浴剤として用いるのが一般的ですが、あらゆる鎮静効果が期待できます。

不眠症、不安症、神経疲労を癒し、ぜんそくも軽くします。イライラが原因の内臓不調にも、ペパー澪ンとなどとブレンドしたティーを試してみてください。また、発汗作用と鎮静作用が相まって、風邪のひきはじめにはとてもよく効きます

花と苞に含まれる粘液は、肌を滑らかにし、延焼を鎮めるのに役立ちます。

レモンバーム

「脳の働きを活発にし、メランコリーを追い払う」といわれる心強いハーブです。このハーブの学名は「Melissa officinalis」。メリッサは「」を意味しますから、その薬理効果以外にも、甘味源ハチミツを取るために、タイム同様、日々の暮らしの中で大切なハーブだったことが分かります。

一言で言えば、頭からつま先までの全機能を良くしてくれる現代人の若返り薬といえそうです。ゆっくりとした効果ですが、脳、神経、心臓、消火器、女性の生理機能などの働きを整え、丈夫にしてくれます。このレモン風の香りは、気分を安らかにさせ、古来からうつ病の治療にも用いられてきました。
ティーを飲用やローションに利用すれば、乾性肌が改善されます。

ローズ

ローズは「香りの女王」といわれ、香水材料として最も良く使われます。ヨーロッパでは、古くから食用の香りつけと美容ローションとしてローズウォーターが売られ、日本では「ばら」の名を冠した化粧品が大ヒットしたことなどからも、潜在的な親しみやすさと香りへの興味が理解できます。

血液を浄化し、心臓、肝臓、堪能、胃、長を丈夫にし、便通も整えるなど、女性の生理機能全体を正常にしてくれることは、大変興味深いことです。殺菌消毒作用にも優れていますが、毒性はきわめて低く、炎症を速やかに鎮めてくれます。

神経や気分を鎮静させ、メランコリックなを立ち直らせ、くつろがせることができます。すべてのタイプの肌質を整え、強くします

ローズヒップ

バラの実は、アスコルビン酸が化学的に組成されるまでの長期間にわたってビタミンC源として利用されてきました。一般に野生種のドックローズ(ロザ・カニーナ)か、スィートブライアーの実で、酸味のあるさわやかな香りがします。

真紅の実は果物として食されたり、菓子作りの材料として用いられ、すっきりとした酸味が特徴です。レモンの20倍とも30倍ともいわれるビタミンCをはじめとして、A、B、Eに富み優れた利尿作用や肝機能を高める作用が知られています。シミ、ソバカスの予防対策に効果的です。

ローズマリー

ミントと並んで、最も古くから薬用植物として栽培されていたハーブのひとつです。古来から、神経を強くし、頭をシャープにし、記憶力をよくするハーブとして知られています。ギリシャ時代(2500年以上も前)には、すでに受験の「お守り」とされていました。芳香と強い消毒作用のため、悪霊を払い、空気を清浄にする薫蒸剤としても用いられました。

化粧水の始まりといわれる「ハンガリー水」の主成分はこのローズマリーのエキスですが、ハンガリーのエリザベート王妃がこのローションによってリウマチを治し、肌を美しくよみがえらせ、若返りに成功したという話は有名です。

デオドラント効果が高く、傷を早く治し、筋肉痛によく効きます。収れん性の高い化粧水となり、脱毛やフケ防止にも役立ちます。

窪田 正治 編 『ハーブコーディネーター養成講座 Vol.1 ハーバルライフを楽しむ』
日本園芸協会 1989年  p115〜118参考

ハーブティーについて



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