ソレル Sorrel ~スイバ、レモンのように酸味が強い~

利用部分葉茎
利用法料理美容健康染料
【学 名】Rumex acetosa
【分 類】タデ科・ギシギシ属
【別 名】スイバ(酸い葉)、リトルヴィ、ネガープラント
【種 類】多年草
【草 丈】50~120cm
【原産地】ヨーロッパ・アジア
  • ソレル1
  • ソレル2
  • ソレル3

ソレルの特徴

銀器の汚れを取るのに利用

ソレル写真和名の”スイバ”は「酸い葉”の意味で、レモンのように酸味が強いのが特徴です。

茎や葉に蓚酸を含んでいるため、多量に摂取すると尿道結石の原因になるとも言われ、食べ過ぎないように注意します

また、鉄製の包丁を使うと酸性が強いため錆びてしまうので気を付けましょう。

しかしこの性質は、リネンや銀器の汚れを取るのに利用することができます。

ソレルは雌雄異株の多年草で、地下茎はやや肥厚して短く、根は分岐して黄色をしています。

ソレル写真春から初夏にかけて茎の先が分枝して円錐花穂となり、淡緑あるいは緑紫色で有柄の小花を花軸のまわりに多数輪生します。

野生のソレルをそのまま摘んで葉野菜して利用しますが、フランスでは特に愛されていて、葉が大きく柔らかな優良品種が作られています。

民間では、根をすりおろしたものや葉の絞り汁は、なまずやひぜん、しらくも、はたけなどの皮膚病の薬としていますし、リウマチや扁桃腺炎にも効果があるとも伝えられています。

ソレルの育て方

ソレル年間表

肥料を激しく吸収するので、他のハーブ類とは離す

株分けで容易に増やせますが、飛んだ種子からでも生えてくるほどですから、種子からも育てられます

また、根茎を掘り取って4~7cmぐらいに切り取り根伏せもできます。

近縁のイタドリやギシギシとともにやや湿った土を好みますが、生育が旺盛で肥料も激しく吸収しますので、ほかのハーブ類とは少し離して植えた方がよいでしょう。

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