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◇果実(シーズ)を料理に
属名のフォエニクルムはフォエヌム(乾草)に由来し、種小名ウルガレは"普通の"という意味です。茎は直立し、細い羽状の葉が密生します。葉は明るい緑で柔らかく、中空の茎の先に、小さな黄色い花を傘状に密集して付けます。果実は熟すと楕円体になり、長さ7〜10mmで乾燥すると離れます。
果実(シーズ)の精油成分はアネトールで、芳香性健胃、駆風、去痰薬、矯味、矯臭薬にされます。催乳の効果があるといわれています。香味料としては生葉もシーズも魚にあうハーブとして有名です。若い葉はサラダなどに使います。インド料理では食後にこのシーズが出ますが、口中をさわやかにしてくれます。ソース、カレー粉などの原料にもされます。茎葉は料理の風味づけに、葉や花はサラダやスープに浮かせて利用します。また、葉と種はバスハーブとして使用できます。
◇フェンネルの近縁種
茎を食用とするフローレンスフェンネル、葉がブロンズ色のブロンズフェンネルがあります。鮮やかな緑色、黄色ん染料がとれます。全体的にディルに似ていますが、ディルよりも大きく、日本ではウイキョウとも呼ばれます。

○こぼれ種で自然と殖えていくほど丈夫
よく日のあたる場所を好んで育ちます。水はけのよい土と、涼しく乾燥した気候が適しています。移植を嫌うので、植え付ける場所に直接種をまきます。栽培は簡単で、こぼれ種で自然と殖えていくほど丈夫です。
シーズの収穫は花期が長いので、同じ株の中にも花の開きかけや青い実の房があります。8月ころ、実が黄褐色になりかけた房を切り取って乾燥させます。
本来は常緑ですが、小苗の時や寒さが厳しいときは地上部は枯死します。秋の末に基部から刈り取っておくと春の新葉が美しく見られます。
☆混植、共生時の注意
庭に益虫を引き寄せますが、セリ科植物は蝶(クロアゲハ)とカメムシの好物でもあるので注意します。 コリアンダー、ディルとは交雑してしまいますので、近くには植えないようにします。 また、豆類、トマトの成長を妨げるので、共生は避けます。