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セントジョーンズワート St. John's wort ~鬱や睡眠障害に~

【学 名】 Hypericum perforatum
【分 類】 テリハボク科・オトギリソウ属
【別 名】 セイヨウオトギリソウ
【種 類】 多年草
【草 丈】 50cm~100cm
【原産地】 温帯ヨーロッパ、西アジア
【精油成分】 ヒペリシン、ハイパーフォリン
  • セントジョーンズワート1
  • セントジョーンズワート2
  • セントジョーンズワート3

利用部分 葉 花
利用法 ハーブティー 染料

セントジョーンズワート投稿写真 →写真投稿はこちら

■ セントジョーンズワートの特徴


◇聖ヨハネの日(6月24日)のころまでに花が咲く
セントジョーンズワート写真セントジョーンズワートは、聖ヨハネ(John the Baptist)の誕生日とされる6月24日ごろまでにレモンに似た香りの黄色い花が咲き、伝統的にその日に収穫されたためその名が付きました。(最も薬効が高まるとされる)

太陽が一年で最も高い夏至の頃に花を咲かせるため、古くから太陽の力が宿っているハーブと考えられていたほか、 学名のヒペリカムは「幻影に勝つ」を意味しており、中世ヨーロッパでは悪魔や魔女を遠ざけるお守りとして玄関や窓に吊るされました

セントジョーンズワートの花をこすると出てくる赤い色素には、ヒペリシンやハイパーフォリンといった薬理学的な活性を持った物質が含まれているのですが、その色は聖ヨハネが斬首されたときに流れ出た血の象徴と言われています。

セントジョーンズワート写真 アメリカでは医薬品としてではなくサプリメントとして扱われていて、「サンシャインハーブ」や「ハッピーハーブ」などと呼ばれ、心を前向きにして気分を向上・安定させる元気が出るサプリメントとして親しまれています。

日本でも、サプリメントとして販売されるようになって以降、うつ病や睡眠障害がある人などの間で有名になっていきました。


◇うつ病に効くことで知られる
ローズゼラニウムの花セント・ジョーンズ・ワートの医療的利用の最初の記録は古代ギリシャにまでさかのぼり、ネイティブアメリカンは人工妊娠中絶薬や抗炎症剤、収斂剤、消毒剤として使用してきました。

セント・ジョーンズ・ワートには、精神を安定させるのに大きな影響与えている神経伝達物質セロトニンを神経細胞に再吸収されるのを阻害して量を増やしたり、酸化を抑える働きがあるとされており、このことは現代ではうつ病や不安障害の一般的な処置として用いられています。

また、このセラトニンからは良質の睡眠の鍵を握るメラトニンが合成されるため、睡眠障害にも効くとされています。

セント・ジョーンズ・ワート写真ドイツでは、軽度のうつに対して従来の抗うつ薬より広く処方されており、錠剤やカプセル、ティーバッグとして一般の薬局等で購入することが可能です。

日本においては、薬事法上、薬効を標榜しない限りは「食品」扱いであり、ハーブとして市販されています。

しかし、多くの薬物と相互作用が起きてしまうため、厚生労働省からは「注意が必要である」と喚起されています。


◇厚生労働省から医薬品との併用に関し注意喚起
セント・ジョーンズ・ワート写真平成12年に、厚生省からセントジョーンズワートと医薬品の相互作用についてという資料が発表されました。

副作用で最も多いものは胃腸の不調で、アレルギーもごく希にあるほか、20以上の国で毒性としてリストされています。

特に、セントジョーンズワートを医薬品と併用する場合は注意が必要です。鎮痛薬、抗うつ薬(SSRI)、強心薬、ピル、気管支拡張薬、抗てんかん薬、抗HIV薬、抗不整脈薬、血液凝固防止薬などを服用している場合、薬の効き目が弱くなったり副作用が強く出る可能性がありますので、必ず医師に確認してください。

さらに、妊娠中は摂取を控えるほか、光毒性があるため内用外用ともに使用後は日光に当たらないようにしてください。

厚生労働省
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)と医薬品の相互作用について

◇オトギリソウ(弟切草)の由来
オトギリソウ(弟切草)写真属名オトギリソウ(弟切草)の由来は、平安時代の伝説からきています。

花山天皇(968~1008年)のころ、晴頼という鷹匠がいて薬草を用いて鷹の傷を治す事で有名であったが、薬草の名は秘密にして決して口外しなかった。ところが、人の良い弟が薬草の名を人にもらし、怒った晴頼は弟を切ってしまった・・・・・

その時、庭に植えていた薬草に血が飛び散り、花びらや葉に黒い点として残ったとして、オトギリソウの名の由来になっています。

また、実は弟が秘密を漏らした相手はライバルの鷹匠で、その娘と晴頼の弟が恋仲だったという俗説も伝えられています。

怖い言い伝えですが、それほど役に立つ薬草とされていたと言えるでしょう。

■ セントジョーンズワートの育て方


セントジョーンズワート年間表

○比較的強健で半日陰が最適


自生していることも多く比較的強健で、半日陰が最も適しています。水はけのよい場所を好み、肥料はあまりいりません。

ただ、さび病になりやすいため風通しを良くする必要があります。


○横に伸びるので、周りに注意
耐寒性があるので越冬でき、地上部が枯れるものの春になると再び葉っぱが出てきます。

生育旺盛で根が這うように横に広がるので、地植えの場合は他のものと離して植えます。あらかじめ生育区画を決めて土中に枠を埋め込む「枠植え」にするか、鉢植えにすると良いです。

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