■ミント Mint 〜清涼感あふれる香りでおなじみのハーブ〜

【学 名】 Mentha
【分 類】 シソ科・ハッカ
【別 名】 ハッカ
【種 類】 多年草
【草 丈】 30cm〜100cm
【原産地】 ヨーロッパ
【精油成分】 メントール、メントン、ピネン、メンチルエステル、リモネン
  • ミント1
  • ミント2
  • ミント3
利用部分 葉 花 茎
利用法 ハーブティー 料理 美容健康 染料 アロマテラピー 混植

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■ ミントの特徴


◇清涼感でおなじみのミント
清涼感あふれる香りでおなじみのミントは、お菓子や飲料、化粧品、そのほか多くのものに利用されており、最も親しまれているハーブの一つといえます。 日本でも昔からハッカの自生が見られます。日本在来のハッカ(M.arvensis var.piperascens、ニホンハッカ)は、メントールの含有量が多く、薬用としては大変優れていますが、お茶や料理にはメントール臭が強く、また味も苦味が強く、適しません。この日本産の発火に比べ、ヨーロッパ産のペパーミントやスペアミントはメントールの含有量は少ないのですが、その分風味がよくいろいろなものに利用されています。

「禍害なるかな、偽善なる学者、パリサイ人よ、汝らはミント、ディル、クミンで10分1税として納めて、律法の中にても重き公平とあわれみ忠信とを等閑にす」(マタイ伝第23章23) と聖書にあるように、当時はミントが税金の代わりに納められていました

◇ミントの伝説
ペパーミントは地中海地方の原産ですが、ギリシャ神話はロマンチックな物語を伝えています。それによると、ミントはその昔、ミンター(属名のMentheに由来)というニンフでした。冥府の王ハーデースはミンターに強く惹かれました。ハーデースの妃で嫉妬深いペルセポネーはミンターを追いかけて地面の上でミンターを荒々しく踏みにじってしまいました。そこでハーデースはミンターをかわいらしい薬草に変えてやったのでした。実際には、ウォーターミント(M.aquatica)とスペアミントの交雑種と言われています。

◇産業界では、菓子類や練り歯磨きなどの形広く用いられている
ミントは、イタリア・アメリカ合衆国・日本・イギリスを含む世界の多くの土地で栽培されています。ペパーミント油の産出量が一番多い国はアメリカ合衆国ですが、イギリス産の油がほかのどの国のものよりも、品質が優れていることは広く認められています。

ペパーミント菓子類や練り歯磨きなどの形で、産業界で広く用いられています。この植物は17世紀まで、ほかのミント類と特に区別されませんでした。プリニウスは、ギリシャ人とローマ人は、宴席でペパーミントで頭上を飾り、またソースとワインとに香りをつけるために使用したと述べています。古代ギリシャの医師たちは、ペパーミントを他のミント類とともによく使っていましたし、エジプト人がすでにこれを栽培していた証拠もあります。


「胃の入り口」にある例体液から胃の障害が生じているときに食欲を起こさせるには、少量のシナモンとビネガーとでソースを作り、これを胃の衰弱あるいは冷性の原因から来ている嘔吐に対して用いる。ミントを、サルビアを入れた水とビネガーに入れて似て、その液体と、浸しておいたミントをともに胃の入り口部分のうえにつける。また、薬剤としてであれ、別の理由からであれ、失神と発熱賞・無発熱賞の衰弱と荷は同じこのミントを患者に食用させることである。患者が発熱していないときには、ミントを砕いて酢と少量のワインと合わせ、発熱しているときにはこれを酢だけと合わせる。
また、毒液に対して何かの薬剤を与えなければならないことがわかっている場合には、それをミントの知る液とともに投与することである。ミントには毒液を引き出す強い力があるからである。
内情のなかの寄生虫を殺すには、ミントの汁液を用意してこれを飲用する。そうすれば壮健になれる。」(『バンクスの薬草誌』)


ペパーミント油は、冷却・消毒剤として、また鎮痙作用のある去痰剤として、呼吸器の障害に非常に役立ちます。結核に対しても、かなり有効な抗菌剤になります。からせきにはことによく効きます。副鼻腔の充血・感染症・炎症・充血性の頭痛には特に有効です。ものを考えすぎたり、頭が熱くなったりしたときには、これが冷やしてくれます。めまいがしたなら、これが脳を安定させ、悪心を拭い去ってくれます。北アメリカのメノミニー族のインディアンたちはペパーミントの葉を使って肺炎を治していました。これは貧血の治療にも用いられています。

ペパーミント油はさまざまな種類の皮膚の炎症・瘡痒症をなおしますが、この場合には低い濃度(1パーセント以下)で使用することが必要で、そうしないと炎症はますます悪化してしまいます。

◇体の冷却作用
毛細血管を収縮させることによって、体を冷却します。皮膚をリフレッシュさせるトニック剤としても非常に有効です。 これは非常に爽快でリフレッシュ効果のあるバスオイルになり、夏に体を涼しくするのを助けてくれます。

また、ペパーミントには蚊とネズミを追い払う効果があります。

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■ ミントの育て方


ミント年間表

○地下茎でほかの植物を圧倒するほど増える
良く日のあたる場所から明るい日陰となる場所でよく育ち、やや湿り気のある土が適していますが、多年草で丈夫で育てやすいハーブです。繁殖は種からでも行えますが、風味にばらつきができるので、挿し木または株分けで行います。

ミントは性質が強いので、ほかの植物を圧倒して増えてしまいます。地下茎ではびこりますので、ミント同士を植える場合には、株間を1m以上あけるようにします。また、あちこちと広がらないように、ブロックなどで仕切りをして植えるなどの工夫が必要です。
また、ミント類は交雑しやすく、こうした種子をまくと親の形質とは異なった、香りも形態も様々なものが現れます。種子ができる前に花穂を切り戻したり、交雑種は選抜して良質のものを増やす、などの工夫が必要です。

○風通し良く管理する
寒さには強いのですが、極端な乾燥と蒸れが苦手です。梅雨時から真夏にかけてはうどんこ病にかかりやすい時期なので、収穫を兼ねて葉や枝を取り、風通し良く管理しましょう。収穫しても、次々と新葉が出てくるので心配いりません。ペパーミントやスペアミントは通気性が悪いとサビ病にかかりやすくなります。もし病気にかかった場合は、その枝を切り取って処分します。



■主なミントの種類


☆ミントの種類
 ミントの種類は約30種類ありますが、交雑種も多く、種名の特定が難しいものがあります。ほとんどは根茎で繁殖します。

楕円形か卵型の鋸歯緑を持つ葉が対生し、白色から薄紫色の花を穂状に咲かせるか、輪生します。強健種が多く、どこでも育ちます

ペースにミント独特の清涼感のある香りが、どの種類にも感じられます。複数種類のミントを近くに植えると交雑しやすいので注意します。

【ミントの種類】

ペパーミント ピリッとするほど強い清涼感がある、ミントの代表。綿ソール分を多く含んでいて、お菓子、料理、デザート、飲料、化粧品、歯磨きなどあらゆるものに、味と香りが活かされています。
スペアミント ペパーミントと並んでミントの代表格。清涼感の中にも甘さを含んだ香りがあります。お菓子や料理の香り付けなど、利用範囲の広いミントです。
アップルミント 葉が丸く、明るい緑色で、りんごの甘い香りがします。ハーブティー、サラダ、ポプリなどに。
オーデコロンミント 葉が大きく、濃い緑色で、茎が紫がかっています。オレンジに似たすばらしい香りです。ハーブティー、ハーブバスなどに。
オレンジミント 葉に光沢があり、オレンジの強い香りがします。ハーブティーに。
カーリーミント スペアミント系の一品種で、葉が縮れています。
クールミント ガムなどで有名なミント。葉のふちがノコギリのようにぎざぎざになっています。清涼感のある香りを一年中楽しめます。
パイナップルミント アップルミントの斑入り種をパイナップルミントと言い、葉に白色またはクリーム色の縁取りがあります。ハーブティーやガーデンの彩りに。
バナナミント バナナの甘い香りを活かし、ハーブティをはじめクッキーなどのお菓子作りに利用します。
ブラックミント 葉と葉脈が紫色で、つやがあります。ハーブバスに。
ペニーロイヤルミント 地面を這うように伸びるハーブで、庭に植えると、香りの芝生を作ってくれます。強い香りは防虫効果もあると言われています。
ハーツペニーロイヤルミント ペニーロイヤルミントと異なり、細長い葉が特徴。アリやノミなどの虫に忌避作用があると言われています。
※ペニーロイヤルミントとハーツペニーロイヤルミントは、毒性があるため飲用・食用は原則不可。一般的には、ポプリに入れて防虫剤として利用します。
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