ハーブの植え付け

苗を買ってきて育てるのも手

ハーブを初めて栽培するという人は、園芸店やホームセンターで苗を買ってきても手です

なぜなら、種からですと芽が出なかったり小さくて流れてしまったりするので、そこで挫折してしまうことがあるからです。しかし、苗であれば種子から育てるよりも圧倒的に楽です。

特に、ミントなど香りを楽しみたいものは、葉を軽くつまんで香りのチェックをしてみてください。香りの弱いものを選んでしまうと、そのままずっと弱いままの可能性が高いので、購入する前にしっかり確認します。

良い苗を選ぶポイントは次の5つです。

苗選びの5ポイント

セージ

①節と節の間のバランスがよいこと
②小さくてもがっしりしていること
③葉の色が濃く元気なこと
④根がよく育っていること
⑤香りの強いもの

ハーブの植え付け

ポットから取り出した苗植え付けでまず注意したいのが、ポットから根を出す時です。根を傷つけないように注意深く取り出すのですが、このとき人差し指宇と中指で茎の根元を抑え、苗を逆さまにしてゆっくり抜くと、比較的簡単にポットから外せます。

土は、植え付けの2週間前までに石灰で土壌酸度の調整を行い、1週間前までに元肥を施しておきます。

植え込む時は、苗が成長したときのことを考えて充分な株間を取りましょう。ハーブは思いのほか成長しますから、株間は20~30センチ空けます

植え付け後のバジルまずは、植え付ける位置にスコップで苗が入りきるくらいの穴を掘り、そこへ水を注ぎます

水が引いたら、ポットから取り出した苗を穴に入れ、株元に土を寄せて土とポットの苗をなじませますが、最後に土を強く抑えると蒸れてしまうので、軽くならす程度にしてください。

ハーブは生育が良いので、株間はスカスカ気味にするような感じで大丈夫です。

その後は、たっぷりと水を与えて根が定着するのを待ちます。

植え付け方法鉢に植え付ける場合は、鉢の底に石などのゴロ土や大粒の赤玉土を敷き、「赤玉土7、腐葉土3」の割合で混ぜた土を入れます。

少しこだわりたい時は、「赤玉土4、腐葉土3、ピートモス1、パーミキュライト2」の割合にしたり、あるいはハーブ用にうまくブレンドされた「ハーブの土」でも良いでしょう。

植え付けたあとは、直植えと同様に水をたっぷり与えます。


育つと意外と大きくなるので、植え付け株間はスカスカ気味で大丈夫

植木鉢やプランターのサイズと土の量

植木鉢の大きさには「号」というサイズ表記が用いられています。この「号」とは、植木鉢やホールケーキなど円形の直径を示す単位のことを指します。

1号=1寸=約3cm(3.0303cm)となっていて、直径15cmの鉢の場合ですと15cm÷3cm=5号鉢ということになり、厚みのある鉢の場合はその縁の厚みも含まれます。必要な土の量は、「植木鉢の半径×半径×3.14×高さ」でおおざっぱに計算することができます。

四角い角鉢は、外幅(長さ)×奥行き×高さの寸法が記載されることが多く、プランターのような長方形の鉢も、同じような寸法が記載されています。

例えば、長さである外幅が30cmのプランターなら、30cm÷3cm=10号プランターとなり、必要な土の量は「縦×横×高さ」で計算することができます。

一般的なプランター(標準コンテナー)は長さ65cm×奥行22cm×深さ18.5cmのもので、ハーブを株間25~35cmほど空けて2~3株植えるくらいがちょど良いサイズになっています。

なお、土は含まれる水分で重量を変えることができてしまうため、不正表示を防止するためにkg(キログラム)ではなくL(リットル)で売られています。(1リットル当たり0.45~0.8kg)

号数鉢の直径(cm)土の量(L)
3号鉢90.3
4号鉢120.6
5号鉢151
6号鉢182.2
7号鉢213.5
8号鉢245.1
9号鉢277.3
10号鉢308.4
12号鉢3614
一般的なプランター6512~15

※土は、鉢の上縁より約2cm(ウォータースペース)まで入った量

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